ロレッタブログ

砂糖病 甘い麻薬の正体 - 2018.10.07

糖質は少ないほどよいけれど、極端な糖質制限は続きません。個人のライフステージ、状況、嗜好にあわせて柔軟に対応したほうが現実的。食物に罪はありません。食べ過ぎが問題。

でも、砂糖中毒となると話は別です。断糖して一度味覚と脳を完全にリセットすることが必要。
甘いものがやめられない、大量にむさぼり食べてしまう、毎日甘いものが欠かせない、衝動的に甘いものを買ってしまう、食後のデザート、飴、アイスクリーム、清涼飲料水が好き、みりん・酒・砂糖が味付けに必須という方。ぜひこの本を読んでみてくださいね。絶版ですが図書館ではみつかりますよ。

砂糖という白い粉とその中毒症状は、まさに「依存症」なのがよくわかります。

『一切れの分厚い肉を買い込み、ディナーに食べようと料理するのだが、肉がまさに焼きあがろうとする瞬間、私は食べる気をなくし、まず何よりも食べたいと思ったもの、つまりパンとジャムを食べることになる・・・私が本当に欲しいのは砂糖だけだ。アンディ・ウォーホル/ニューヨーク・マガジン/1975年3月31日号』

暗鬱な経験に人を引きずり込むジン、コカイン、モルヒネ、ヘロインと同様、砂糖もまたどういうわけか白いのである。
シュガーブルースの歌詞は、甘くはあるが同時に危険でもある白い物質をめぐって人間が経験する、相反する二つの感情の拮抗を択に表現している。それは、魅惑と拒絶、お願いそうして・いやよして、傍に寄ってよ・いや寄っちゃいや、抜け出したい・溺れたい・・・・といったブルースの根底にある対立感情である。身体には悪いと判っていながら、止めることができないのだ。

当初、『シュガーブルース』は完全に個人的な状況を歌った歌だった。しかし、五十年後、それは全世界を席捲した中毒症を意味する一般的名称となった。詩人たち、特に社会に深く滲透するような歌を書く作詞家たちは、しばしば医者や政治家よりも何年も先を読み、全世界的な不快に対して的確な名称を提供するのである。

私も大好きな歌だけど、歌詞は切ないですね。