ロレッタブログ

【特集/ブレインヘルスの最新事情】脳の専門医・霜田里絵さん「幸せな脳をつくる」小さな習慣<後編> - 2020.02.09

日々お客さまからお話を伺っていると、あまりにもツイてないと思うことが続いたり、理不尽なことが多かったりすると、「たしかにこれは気持ちも沈むだろうなあ。やってられないだろうなあ」と思うことがあります。しかし場合によっては、「もしかすると認知が悪い方にいつも作用しまうような、思考の癖があるのかな?その影響で不幸っぽい状況に陥いりやすいのかな?」と感じることもたまにあります。

そして、難病の友人たちや、四肢麻痺や半身麻痺の知人もいる私には、なんだか共感することばかりのインタビューがありました。日本を代表するランジェリー界の大企業ワコールのHPは、いつも勉強になります!

同性で「こんな風になりたい!」と感動するほどのかたとの出会いは、ほんとうに最高です。

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難病の患者さんが、あるとき、私にこうおっしゃったんです。「引っ越した新しい家がね、朝日がとてもきれいなの」と。私は、日常のささやかな瞬間にも幸せを感じようとするその方の生き方に、深く感銘を受けました。一方で、クリニックにいらっしゃる若い女性のなかには、日々のことにストレスを感じてさまざまな不調に悩まされている方も多くいます。そして、そういう方はたいてい、「私にはあれがない、これもない」と、「ないもの探し」ばかりをしているのです。

幸せというのは、外にではなく、自分の内側にあるものです。人と比較したり、世の中が決めつけるレッテルに惑わされたりすることなく、身近なことに幸せを感じることができるかどうか。その力、言ってみれば「幸福力」は、人が生きていくうえでの軸になるものです。

人生100年時代。これから先、40年、50年と、どう生きていくかは、今を生きる女性にとっては大きな課題です。にもかかわらず、目標にできるロールモデルはまだまだ少ない。だからこそ、素敵に生き抜いた美しい人たちを探して、向上心をもって日々を送ることが大切。

私の患者さんで、80代後半の女性がいらっしゃるのですが、その方はいつも本当に美しいのです。聴診をした際、驚き、感心したのですが、その年齢になっても、きちんとブラジャーを付けていらっしゃる。こういうふうに生きていきたいな、と思わされる、憧れの存在です。