ロレッタブログ

「自分が正しい」の落とし穴 - 2020.04.20

介護美容学校の教材を作成のために、2月からオキシトシンの最新の研究に関する文献をよみあさっていたところにコロナ騒動が勃発。ビフォー→ウィズコロナにおいてこれ以上にタイムリーな内容はないだろう!!という論文や書籍をじっくり読みこむことができて、我ながらラッキーでした。自分のタイミングの良さにしみじみ感心(笑)。私って本当になんて運がいいのでしょうか・・・!

オキシトシンの影響でエスノセントリズムがますます台頭し、バソプレシンが出まくって攻撃的になる人が、分かりやすく増えていますよね。

そして、コロナで気持ちが沈みがちな方も多いようですが、長距離マラソンの自覚がないままスタートから猛ダッシュした人が、今月から心身ともにいよいよ息切れしてきているのがわかります。まじめすぎたり、神経質だったり、几帳面な人ほどそれをやっているような感じで、心配しています。

確たる特効薬のない感染症で、しかもパンデミックなんて、こんなのそう簡単に終わらないです。ゴールがどのぐらい先にあるのか誰にもわからない長距離マラソンなのに、全力猛ダッシュでスタートして、そのペースのままこれを走り切るなんてはなから無理ゲー。さらに言うならSARSもHIVもいまだ特効薬はなく人類とウイルスが共存しているのだから、COVID-19も今生にゴールがあるのかどうかすらも定かではないわけです。

だったら、埒があかないときでも、心身の健康を保つ楽しみと気分転換をいかにみつけて、のらりくらりとやっていくかを考えた方がいい。道草したり、遠くの景色を楽しんだり、近場の楽しみを再発見したりしながら、長距離マラソンをマイペースで走ることを考えてみてはどうでしょうか。そのほうが、肩の力をもう少し抜けるのではないでしょうか。そのために大切なのは、助け合いと分かち合いと信頼できる人間関係です。

自分を幸せにできるのは自分だけですが、それと同時に、ヒトは生きるために他者を必要とする社会的動物なのだということを、日々痛感している人も多いはずです。せっかく繋がるどんな風なつながりでいたいかを考えるにも良いタイミングです。アフターコロナの時代よりも、ウィズコロナのまま生きると思っておいた方がよくて、ウィズもアフターも、ピースフルな助け合いと分かち合いの世界になるのか、結束と団結のための排除と自民族優位主義にさらに傾いた世界になるのかは、一人ひとりがどんな世界を心から望むのか、またそれに基づいてどのように行動するかにかかっていて、それはもう今始まっています。

→●許せない気持ちが暴走する。「自分は正しい」の落とし穴

新型コロナウイルスが猛威を振るうなかで、脳科学者の中野信子さんが「今後さらに増えるかもしれない」と危惧する現象があります。それは、「自分は絶対に正しい」、「他人の言動が許せない」という感情が引き起こす、激しいバッシングやハラスメントです。

相手の過失に強い怒りを感じ、日ごろは使わないような激しい言葉で罵り、完膚なきまでに叩きのめさずにはいられない――。これは「正義中毒」というべき一種の依存症状で、自分が属する集団を守ろうとする脳の仕組みが関係していると中野さんは話します。

どうすれば「許せない」自分を理解し、人を許せるようになるのか。今こそ知っておきたい「正義中毒」の構造とその回避策を、中野さんが最新の脳科学から解き明かしてくれました。

https://www.mylohas.net/2020/04/209713nobuko_nakano01.html