ロレッタブログ

女性の死に方 - 2020.08.12

ドキッとするタイトルでしょうか?夫婦、子供、親類がいるから安心というものではないのが、よくわかります。

男性に多かった多飲による肝臓疾患から消化管出血で亡くなるケースは、社会進出のストレスと淋しがりなメンタルの弱さも相まって、女性にも増えているそうです。

私もさまざまな方とお会いするなかで、40代~50代の女性にアルコール依存症、または多飲が増加しているのを強く感じています。では夫婦で暮らしていれば安心かというとそうでもなくて、専業主婦が子どもが巣立った後に夫を看取り、孤独死することもあれば、夫婦の片方が認知症になり、相手の容体が急変してもそれを理解できないため救急車を呼んでもらえず、そのまま亡くなることもあるそうです。まあ、双方が健康で同居していても不仲な夫婦なんて、山ほどいますしね。片方がボケるか死ぬか病気かのどれかであろうが、どうやったって事態ががもっと悪くなるのは必然の流れなのかもしれません。

男性の場合は会社と全ての人間関係が紐づけられているので、引退後は社会との接点が全てなくなり、容易に孤立してしまうというのは有名は話ですよね。いっぽう女性は、子どもと夫に人間関係と経済が紐づけられている人が多く、そこそこ裕福な暮らしは夫や実家のおかげで実現できているようにみえても、実は経済的に自立を果たしていないので、精神的にも感情的にも自立を果たせていないという人は、とても多いです。これもいろいろなところでよく指摘されている話ですよね。

したがって、子どもが自立して家を出て、夫が先立ったり要介護状態になると、社会と経済との繋がりがなくなってしまいやすいようです。だからなのか、子どもがいつまでも自立しないように、せっせと金銭を与えることで必死に子の関心をつなぎとめている親も少なくないそうです。夫をけなしながら、経済のことを考えると足がすくんでしまい離婚できないとか、よく聞く「あるある」ですよね。お客様からいろんなエピソードをうかがうのですが、複数のお客様のご意見を総合すると「愚痴や不満を言ってる本人は世間体をうまくつくろって、夫や子供の犠牲になっている私を演出しているつもりみたいなんだけど、はたから見ていると自己欺瞞の魂胆がバレバレだから、なんか話聞いてても白々しいのよね」というパターンが多いらしいです。みなさまさすがというか、観察眼が鋭いとうか、なかなか辛辣ですね・・・!

個人的には、摂食障害で亡くなる人や、上記のエピソードは「あるある」的に呼んだので、一番面白かったのは、法医学の知識に基づく生鮮食品の目利き、でした!

たとえば、死後硬直は死後半日程度で反応が一番強くなり、その状態が1日続いたのち、次第に軟らかくなっていき、死後3~4日たてばすっかり元の状態にもどるなど。したがって新鮮な魚は死後硬直で曲がっており、筋肉が多い人も死後硬直が強く現れ、筋肉量の少ない人はそれが弱く出現するし、新鮮な鶏肉のぶつぶつした皮膚は死後硬直で立毛筋が強く起こっているためなのだそうです。面白いですよね!!!!

ほかには、多くの遺体と向き合ってきた著者曰く、「体の内側もきれいにする」ことが大切だそうです。これも激しく同感!女性は上っ面を身ぎれいにすることに執心しがちな見栄っ張りの人が男性よりも多いように感じますが、若いうちはそのバランスを欠いた様子も「経験値や知識も無いから仕方がないのかもね」と寛容に受け止められやすいのですが、齢を重ねればかさねるほど、そのアンバランスさが痛々しい感じになるんですよね。

メスをいれてお腹の中を見た時、黄色い脂肪がべっとりと臓器にまとわりついている遺体がある。脂肪が厚く取り巻いていて、臓器がどこにあるのかわからない。管のように伸びている腸にも黄色い脂肪のかたまりがゴロゴロとついている。体の外側をいくら身ぎれいにしていても、内側がこれでは本当に美しいとはいえない。

矛盾するようだが、体の外側が汚れている遺体のほうが、かえって内側はきれいなことがある。腹の中をのぞくと、臓器の赤い色がすぐに目に入ってくる。経済的な困窮やアルコール依存症などで、食事をまともにとっていなかったため、脂肪が少なく、臓器や血管がまるで解剖学の教科書のごとく美しく並んでいる。

数年前の話になるが、「胸部の大動脈解離」で亡くなった50代のふくよかな女性を解剖した。彼女の腹壁の死亡の厚さを測ると、およそ5センチ。皮下脂肪を取り除いて切開すると、腹の中にも黄色い脂肪があちらこちらに蓄積していた。内臓脂肪がまとわりついており、おそらく高血圧だろうと想像できた。

たしかに!そして、会食が多い人や脂肪分や糖分過多でカロリー過多の人は内臓脂肪でおなかが内側からボッテリとはちきれそうに膨らんでいます。お酒ばっかり飲んでる人は末期になると食事をろくに摂らなくなるのでガリガリになっていきますしね。アル中レベルや摂食障害だとガリ痩せになり、アル中も末期になると餓鬼のようにお腹が腹水で膨らみ、顔は黄疸で真っ黒、全身はワンサイズ縮んで小さくなる、という印象があります。

「生命を維持する」という観点からいえば、重要なのは体の内側だ。体の内側もきれいにすること、それがひいては、健康を維持し、解剖されない人生を送ることにつながる。それさえ意識していれば、あとはなたらしく生きていけばいい。

ご自身が考える「自分らしさ」を大切にし、女性の皆さんには豊かな人生を送っていただきたい。