ロレッタブログ

ココランで春のおやつ - 2021.04.01

桜の開花までもうあと少しの3月半ば、いつも歩く通りのもう1本北側の道を歩いていたら、みつけたお菓子販売の看板。春をテーマにした焼き菓子だそうですが、お菓子屋さんとは違う様子。知的障害を持つ方々を主に支援している中野あいいく会の建物でした。自分の誕生日ももうすぐだったので、年に1回ぐらいしか自分では買わないお菓子を買ってみました。

おそらく施設に通っているのはダウン症、ASD、発達障害、統合失調症や脳性麻痺などの人達なのかな?私は、ASDや発達障害の彼らの手にかかれば、絶対に絶対にとびきり美味しいお菓子のはずだ、と踏んだのです。そもそも、看板の写真のお菓子の見た目からして、もうその辺の素人とは全くレベルが違うのが歴然!!これはもう間違いなくおいしいはず!!

私の友人、知人など近しい人にもASD(自閉スペクトラム症、アスペルガー症候群)やADHD、統合失調症など様々な特性を持つ人が少なからずいるのですが、特にASDの並外れたこだわりやADHDの驚異的な種注力(過集中)の特性がこうした作業に発揮されると、プロレベルに達するのは「あっという間」なのが判ったのです。

少し検索してみると、彼らのまさに常人離れした素晴らしいクリエイティブ能力のエピソードは沢山見つかります。たとえは下記のHPのみいちゃんは自閉症スペクトラム、発達障害と場面緘黙症を持ち合わせていますが「みいちゃんは、人・物・場所のトライアングルがうまくマッチした場所でないと本当の自分が出せません。」って、本当にそうなんですよね・・・わかる!!

プロフィール

過集中に限らずなんでも個人差はありますが、本人が自分の体調不良やオーバーワークに気づけず、睡眠までおろそかになり健康が損なわれるレベルまで完全に没頭してしまうことも少なからずあるので、周囲の目配りや気配りも必要ですが。

同じ3月に読んだ、中村うさぎさんと池谷裕二さんの脳の本第2弾。ちょうどこの本の発売前に、うさぎさんから「アスペルガーの診断を受けた」と伺ったのですが、二丁目のお店の面々も私も「まあそうだろうねー」位の感じでしかなくて、そういうゆるくて寛容な空気が私はとても好きです。逆に「どうして今になって診断を受けにいったんですか?」と逆に不思議に思ったぐらい。うさぎさんにもそうたずねたところ、本対談で池谷さんからの提案で、二人そろって精神科医に診断してもらいにいったそうです(笑)。オチはこの本でぜひ!

〝普通〟って何だ?
〝正常〟って何だろう――。
依存症、発達障害、認知症……この世に「完璧な脳」などあり得ない!
2児のパパになった脳研究者と、難病で死にかけた作家が再会。知れば知るほどあぶない、脳の魅力を語り尽くす。「正常と異常」「健康と病気」の境界を問い直す、哲学する脳科学!

◎ 神経系の難病で心肺停止に陥った、中村うさぎ
◎ 池谷裕二が、自分自身について疑っていること
◎ なぜ認知症の老人は、夫や妻の顔を忘れるのか?
◎ 最新科学で〝遺伝病〟は根絶できるのか?
◎ 世界を驚かせた、中国のフライング遺伝子医療
◎ 10月生まれが、一番長生きする理由
◎ 天才の37パーセントは、発達障害!?
◎ 女性に多い、「隠れ自閉スペクトラム症」
◎ 人間は、自分で脳を選ぶことはできない――

【目次より】
第一章 誤解する脳

階段が怖くてたまらない私/認知症の老人が見ているもの/統合失調症と夢物語/アルツハイマー病は治るのかetc.
第二章 脳vs.人工知能
中国のフライング遺伝子研究/遺伝病とヒトゲノム計画2.0/「わかる」ってそもそも何だ?/人工知能に実存の不安はわからないetc.
第三章 脳はかくも因果なもの
カジノとギャンブル依存症/我慢が成功を約束する/人生は退屈との戦い/〝逸脱〟が美人の条件/時間は脳の幻覚etc.
第四章 「あばたもえくぼ」な脳
サルの発達障害/10月生まれは一番長生き/整形と非言語コミュニケーション/第六感は存在するのか/東大生の3割は自閉スペクトラム症!?etc.
第五章 脳はとっても効率が悪い
人間は脳を好きに選べない/大事な決断に時間をかけてはいけない/ナルシシズムと恋愛脳/数学はセンスが10割etc.
第六章 脳はみんな病んでいる
精神科医ドクターXによるカウンセリング/「挨拶をする意味がわからない」病/「そこはかとない生きにくさ」を抱える女性/自閉スペクトラム症を判断する50問のテストetc.

https://www.shinchosha.co.jp/book/333182/