フィーちゃんの歯石除去術前検査 - 2021.11.02
フィーちゃんの歯石除去をすべく、先月は術前検査にいってきました。
昨年末に全身健康診断(人間ドッグならぬ猫ドッグ的な検査)を受けたときに、前歯が1本ぐらついているのを指摘されてはいたのですが、その時は「ひとまず様子見」という判断だったのです。普段の口腔ケアは、歯ブラシはフィーちゃんが嫌がってなかなか難しいので、せめてガーゼで奥歯まで拭うようにしてはいるのですが、一部の歯肉炎と歯の着色が気になってきたのです。人間だったら歯茎が少し腫れただけで痛くて固いものなんて食べられなくなるに、猫は痛みを表に出さない性質があるので、「いよいよ激痛でフードが食べられなくなって痩せたり元気がなくなってからでは遅すぎる」と判断し、受診しました。私自身痛みには超強いほうなので、フィーちゃんは私の大切な身内ですし、しかも痛みに強いもの同士ということでますます他人事ではありません。
当サロンのお客様はドクターや医療関係のお仕事の方も多いので、今日はフィーちゃんの血液検査のデータをお見せしますね。血小板の数値が低めなのは猫によくあることらしく、今のところは別段気にする必要はないそうです。いたって健康体のお墨付き!よかったねフィーちゃん!!(←猫馬鹿)
レントゲンも異常なく、術前検査は30分ほどで終了。
歯肉炎が重症になり慢性歯肉口内炎になると、顎の骨や鼻までダメージが広がったりすることもあるので、物言わぬペットの健康管理は飼い主の責任とつくづく思います。詳しい記事はこちらをどうぞ。↓
実は先代のにゃん様は、私が飼い受けることになった時にはもうほとんどの歯を失っていました。もともとの飼い主は認知症の高齢のおばあさんだったので、ほとんど外飼いのほったらかしで怪我が化膿していたのを、なつかれていた私が見るに見かねて病院に運んだぐらい何もケアしていなかったのですが、飼い主が重度の認知症なら無理もないですよね・・・ペットは飼い主を選べないものですが、にゃん様は飼い主を自分で選びなおした感がありましたよ(苦笑)。
当時にゃん様のケアでお世話になっていた獣医さんが「一人暮らしで責任をもってちゃんと世話をして飼うなら二匹までだね」とおっしゃっていたのですが、ペットぬいぐるみではなく生き物ですから養育にはお金も手間も時間も観察眼も必要。しかも言葉も通じません。今の自分のライフスタイルや養育にかけられる費用と時間を考慮すると、たしかに自分でも2匹が限界だということがよくわかります。万が一の避難時にも、自分用の避難袋と、キャリーに入れたペットと、ペットの避難グッズも運んで…なんて想像すると、うちでは二匹がどう考えても限界でしょうね。
コロナ禍でペットの相場が高騰しているそうで、通常1匹あたりの販売価格40~50万円が現在70~80万円位だそうです。この2年間の自宅お籠り生活の気晴らしに、浅はかな衝動で命を入手して、数か月や数年で捨てたりする人が増えたりしないか、ちょっと心配になりました。