ロレッタブログ

体内時計が司る人間のリズム - 2021.12.10

ブルーライトに関する本を数冊まとめ読みしました。特におすすめなのがこの本!

就寝直前までスマホをいじる人が増えているそうですが、加齢黄斑変性症などの眼病にもなりやすい悪習慣だそうです。夕暮れ以降のブルーライトはサーカディアンリズムを狂わせるので、肥満しやすく老化しやすいなど、夕暮れ以降のブルーライトの照射は人間にとって百害あって一利なし、ということがよくわかりました。

現代生活は生物に備わっている素晴らしい概日リズム(サーカディアンリズム)を壊すデバイスが増えています。こうしたテクノロジーに幼少期から親しんできた世代や、働き盛りの世代で仕事が夜型でITデバイスを始終眺めている人達の健康に、ブルーライトの悪影響が20年30年後にどう現れるのか、とても気になります。

私自身は、スマホやPCはダークモードを設定して、就寝数時間前からは極力触らないようにしています。日が沈んだらコンビニなど明るすぎる場所には入らないようにする(そもそもコンビニはほとんど利用しませんが)、夜はできる限り明るい照明と反対側の歩道を歩くようにするなどを心がけて、店内の光を直視しないようにしています。

もともと青白く明るすぎる日本の照明がとても苦手で、夜中に光る家電の電源の小さくピンポイントで光る強い光もどうも好きではないので、眠る前に家電の向きを変えられるものは変えて目に入らないようにしています。個人的には、そうした色の光よりもオレンジ色の暖かい光や間接照明を好んでいるので、いまだにLEDではなく白熱電球を使っている部屋もあるのですが、今回の読書ではこれらの一連の行動が体内時計の調整にとっては大正解と判明したのがうれしかったですね。

どうやら私たちの体の中には、時計遺伝子というものがあるらしく、それは肌や髪の毛1本1本にも存在しているのだそうです。これはとにかく全身のありとあらゆる場所に存在していて、さらになんとこの時計遺伝子は線維芽細胞内にあるそうです!線維芽細胞は真皮内に存在していて、コラーゲンやエラスチンを産生してくれる(この他にも様々な役割を担っていますが)、美と健康に欠かせない働きを担っています。全身の細胞に無駄な細胞はないと思いますが、ここに時計遺伝子があるんだったら、そりゃライフスタイルが乱れている人ほど老化も加速するはずですよね・・・。

血圧、ホルモン濃度、血中尿酸濃度やアドレナリン濃度などのピークなど、人間は太陽と共に活動し、太陽が沈んだら休む、というのがよくわかります。頭痛やアレルギー症状、発熱、分娩開始や心筋梗塞や脳卒中などを起こしやすい時間帯というものがなんとなくあるのは、おそらく皆さまもご存じの通りと思いますが、これらの現象もサーカディアンリズムと合致しているのだそうです。

日本語のわかりやすい画像を見つけることができなかったので英語の画像になりますが、この画像がとても興味深い!24時間の中で、特定の症状や生理現象が起こりやすい時間が決まっているのが、私にはなんとも面白かったです。ヒトが日の出ととてもに起きて、夕暮れ前に狩りをする生き物なのがよくわかります。

  • 深夜2時ごろは失禁(incontinence)、睡眠障害(Sleep disorders)
  • 3~4時頃 無呼吸(apnoea)、喘息発作(Asthma)
  • 朝6時頃 てんかん(Epilepsy)、気管支炎(Bronchitis)、Parkinsonismはパーキンソン病の症状ということなので緩慢な動作や振戦などが出現しやすいということかな?
  • 8時頃 リウマチ症状(Rrheumatoid arthritis)、アレルギー性鼻炎(Allergis rhinitis)、Ischaemic health deseasesは虚血性の疾患という意味合いなので脳梗塞や心筋梗塞?
  • 14時頃 鎌状赤血球貧血の発症(Sickle cell anemia crisis)
  • 17時頃 Haemorrhagic and perforated ulcerは調べたところ出血性および穿孔性潰瘍との日本語訳が出てきたので、脳出血や胃潰瘍などのリスクが高まる時間帯のようです。
  • 18時頃 変形性関節症(Osteoarthritis)、鼻血(epistaxis)
  • 22時頃 再びてんかん
  • 23時頃 消化性潰瘍(peptic ulcer)つまり胃潰瘍と十二指腸潰瘍

自律神経は、睡眠や心拍、ホルモン分泌などといった私たちの身体の土台となる生理機能を24時間司ってくれています。いわば、自律神経は文字通り自律的に自動的に動いてくれる生命維持装置の基礎システムです。これは意思の力で動かせるものではありません。自助努力できるのはせいぜい呼吸で、そのリズムを整える助けになるのは食事、運動、睡眠ぐらいです。これらを毎日の24時間のリズムでできるだけブレに対して強固に整えていくことが必要です。

とは言いながら、私も長年仕事の性質上、かなりの夜型生活でした。朝方に変えたいきさつについては、また明日。