ロレッタブログ

セールのお買い物 Nike Free - 2021.12.20

購入したシューズがそろそろ今年も寿命を迎えそうなので、ナイキフリーをセールで購入しました。靴のサイズってブランドごとに結構変わりますよね。

https://www.nike.com/jp/free

この靴はゼロドロップに近いのですが、そもそもゼロドロップの元祖的な存在なのだとか。したがって、足首や股関節の可動域が狭い人には不向きだと思いますが、つま先が少しだけ上がっているので母指の伸展に制限のある方には向いているかも?と一瞬思ったのですが、ミッドソールもないので、全ての歩行や走行を自分の筋肉と軟部組織でコントロールする能力のない人が履くと、たちまち代償動作だらけになるでしょうから、関節可動域に制限のある人はいずれにせよ不向きかな。

私は左母指がリオペで軟部組織の癒着や硬化があるので、母指のROMに若干の伸展の制限があるのです。主治医曰く、「リオペでここまで回復するのはスーパー優等生」との大変ありがたいお言葉をいただいているのですが、私はまだ今以上に回復させるつもりでいるので、軟部組織のリリースとROM回復のためのエクササイズを日々せっせと励行しています(←負けず嫌いは自分に役立つ証)。したがって、新しいチャレンジとしてあえてこのスーパーフレキシブルなシューズを選びました。でも、私はやっぱりビモロも捨てがたいので、また買い足すと思います。

ビモロは足底の3本のバーが推進力を補ってくれはしますが、いずれにせよビモロもナイキフリーも、足首と股関節が硬い人や母指がうまく伸展できない人がいきなりこれを着用すると相当疲れるはずです。また、その狭い可動域を補うために代償動作が頻出するはずです。したがって、ゼロドロップシューズを着用時にこれらの諸問題をクリアできていなければ、いずれ怪我や故障をしてしまうと思います。こうした代償動作を防ぐために最も必要とされるのが、脳-神経-筋肉をコネクトして動かす運動制御の能力です。ピラティスもリハビリもゼロドロップシューズも、求められることは全て同じなんですよね。

低クッション、低サポート、スーパーフレキシブルなシューズは、着地時の衝撃吸収、ランニングや歩行の重心移動など、これまではトレーニングシューズが補ってくれていたことを全て自分自身の身体で実行しなければなりませんから、履きこなすにはそれなりに高い運動制御能力が必要になるのです。

ゼロドロップシューズを買って履いていれば、自動的に身体も機能も勝手に良くなっていってくれる、なんてことはありません。一般の方はこのあたりが誤解しやすいところだと思うので、お気をつけくださいね。