ロレッタブログ

初心者登山にも体力は必須 - 2022.06.10

50代前後にさしかかると山に登りたがる人がやたらに増えるというのは「あるある現象」です。しかし長年いろんな人を観察していると、皆さん一様に普段から運動量や頻度をちっとも増やしていなかったり、運動習慣皆無のまま登るので、股関節に水が溜まって登れなくなったり、膝を傷めて数日間使い物にならなかったりというのも、非常によく散見される「あるある現象」です。

普段アスファルトに塗装されたフラットな道路すら歩いていない人が、接地面が不規則に凸凹していて斜面やアップダウンが絶え間なく続く山を登るのは無謀なんです。が、もはやそれすら分からないぐらい普段から身体を動かして生きていないから、疑問にすら思わないのだと思います。

じゃあ皆さんはスマホを一心不乱に眺めているのに、ネットで何やってるのかな?と不思議に思うのですが、入ってきた情報(刺激)に対して考えるということをしておらず、ただ反応しているだけなんでしょうね。

つまりこの場合は「山に登りにいく」という情報に反応しているだけで、「自分の体力で登れるのか、どのぐらいの体力があった方がよいのか、普段の運動量はどのぐらいがこなせるぐらいの体力があったほうがよいのか」とかは、たぶん何も考えていません。

これまでもさんざんブログにも書いていますが、あえてしつこく繰り返しますね。普段やっていないことが、ある日急にできるようになることはありません。40代以降は筋肉が失われるスピードは加速します。閉経を気に骨密度は急落します。そして50歳以降は10年毎に脳が2%委縮します。

自分より年上の人が、お金も時間も余裕がありながらこんな風に何も考えずに加齢に任せるままどんどん老化を進行させていっている様子に遭遇するたびに、本当にもったいないと思います。女性の方が自分のために頑張れない人が多いのかなあ?自分で自分を粗末に扱って50代以降が楽しいはずはないので、山に登って気分転換もよいですが、自分の普段の生活を見直すといった基本的行動を無視した飛躍は決して実現しません。そういう当たり前のことを言ってくれる人すら誰も周りにいないのかな?それとも、「本人ももう大人だから」と距離を置いて放置されているのかな?

「初心者 登山 体力」とかで検索すれば、こんな風にゾロゾロ情報は出てくるんですけどね。

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