ロレッタブログ

世界一ゆる~いイラスト解剖学 からだと筋肉のしくみ  - 2022.06.17

こんな質問をいただく事が、以前からたまーにありました。

  • 身体のことを学んでみたいけど、そんなにがっつり学ぶほどのつもりはない
  • 難しい専門書とかじゃなくて、大まかなところがざっくりわかる程度でいいんだけど
  • 私が自宅でパワープレートやピラティスのオンラインセッションを受けていると、それを見た子どもから体や筋肉のことをたまに聞かれるようになったんです。私みたいな素人の大人とか子どもでも読めそうな本ってありますか?

ちょうど今月、よさげな本を図書館で偶然見つけましたよ!お子さんと一緒に読むのも楽しそう!

 

世界一ゆる~いイラスト解剖学 からだと筋肉のしくみ /有川譲二著/高橋書店

専門用語を知らなくても、イラストを眺めることで、骨と筋肉について楽しく、ラクに学べる本。からだのしくみから、さまざまな筋肉、不調をケアするボディメンテナンスまで、ゆる〜いイラストでシンプルに解説する。

既にボディトリートメントの施術者やエクササイズ指導者になっているプロフェッショナルには、はるかにもっと学術的な専門書を紐解いて学ぶべきですし、そうでないとプロとは呼べないと思います。が、そういうことを生業としていない、いわゆる世の中の一般の方々は、「身体のことなんて生まれてからこの方ろくに考えたことも意識したこともない」し、大抵は「体育の授業は大嫌いでした」みたいな方がほとんどです。

つい、プロとして細かいところまで学びを深めていくと、細かいところまで気づくので、それに言及したくなるんですが、素人の方にはそれは「??」となることがほとんどというか、まあ99%そうなります(笑)。私自身、ピラティスのクライアントの立場も長く経験していますし、今では指導者の立場なので、両方の気持ちがよくわかるんです。自分が学びを深めていって、自分の身体がよく分かるようになるたびに、その時に言われたことの意味が分かるようになる。それにはクライアント自身の内観力も根気も時間がとてもかかります。

ただし、私がピラティスをクライアントの立場で受け始めた頃は、すでにリンパドレナージュやオイルトリートメントの施術者として独立開業を果たしていたので、ボディメカニクスや骨や筋肉や関節の基礎知識は一般の方よりもはるかにありました。なので、その時の私よりも一般の人はもしかすると×100倍か1000倍ぐらい体のことを知らないし、言われてもわからないんですよね。プロと素人の乖離は、どの分野でも相当あるものですが、身体感覚は特にその乖離度合いが激しいところです

そうした意味合いも踏まえて、プロの方もこういう子どもや超初心者向けの本を一度はちゃんと始めから終わりまで読んでみて、「お客様にはまずこのぐらいのレベルから体や筋肉や骨というものを説明していかないと、分からないのだ」という理解をすることは、とても大切だと思います。