ロレッタブログ

3%→10% - 2022.08.17

先日のスポルテック。最寄り駅の国際展示場正門駅にはこんな看板がありました。この数字が何を意味しているのか、わかりますか?

3%=日本のフィットネス参加率、です。日本のフィットネス参加者は僅か400~500万人とされています。少なすぎると思いませんか?日本はG7のメンバーでアジアの中でも先進国なのに、運動の習慣化は、もう圧倒的に遅れているんです。対して、スウェーデンのフィットネス参加率は21%・・・。日本の3%って、国民レベルで運動や自己管理に対する意識が顕著に低いこと誰の目にも明らか。これ程までの数字は、もはや恥ずかしいレベルなんじゃないかと思えてなりません・・・。

介護業界は慢性的人不足といわれながらも、自ら健康なうちから予防に積極的に取り組む人は、驚くほど少ないです。

心身のメンテナンスの重要性から目をそむけて「自分は要介護にはそうならない。私だけはそんな風には老いない。私は例外」という風に未来の自分を考えることから逃げてしまっているなら、せっかくのチャンスを棒に振っていて、本当にもったいないと思います。もったいないの意味は、何もフィットネスジムが損をこうむっているという意味ではなくて、年齢を重ねても何ら自分のライフスタイルの改善に繋げようともしておらず、繋げる気もないままやりすごしているご本人にとって大変な損失が進行している、という意味です。

世の中の高齢者が見せてくれている心身の健康状態の変化やその推移を、「未来のありうる自分の姿」としては捉えれば、学べることは膨大にあります。長生きできるようになったのは素晴らしいことだけれど、心身が虚弱になったり、思うように動けなくなる不慮の事故や疾患に見舞われる可能性も、長寿になればなるほど増えるのです。高齢者の方々というのは、「人生を謳歌し、そして終わっていく」という人にとって最も困難な課題に取り組んでいる最中の人達だと思うんですよ。

目の前にいる高齢者も、一生懸命泣いたり沢山寝たりする赤ちゃんとしてこの世に産まれて、活き活きとした幼児期、溌溂とした思春期、若々しい青年期をへて、働き盛りの壮年期、そして成熟を遂げた老年期、という風に年月を重ねてきたはずなんです。いつか自分もそこに至るのだから、今の目前で見せてくれていることから学ばせてもらおうという姿勢でいれば、今この瞬間からでも自分が自分のためにしてあげられることは、まだまだたくさんあるということにも、おのずと気づけるんじゃないか、と思います。

自分をどうあつかおうが本人の勝手だけれど、その時になっても「自分の勝手」と腹をくくって言えるほどの人は、実際のところとても少ないんじゃないでしょうか。

ちょっと調べてみたところ、この広告を出しているのはhacomonoという会社だそうですが、創業者の蓮田 健一さんは、hacomonoを起業する前に介護事業の経営をしていた時期があるのだそうです。介護になる前に手を打つ必要性を感じるのは、介護やケアワークの業界に従事した人ほど、痛感しています。

https://kenhasuda.com/blog/3to10

プロジェクト概要 https://3-10.hacomono.jp/
「ウェルネス産業を、新次元へ。」のビジョンを元に、心身ともに充実した人を、ひとりでも増やすことを目的に、日本のフィットネス参加率を推進する「PROJECT 3%→10%」を立ち上げることにいたしました。
第1弾として、フィットネス業界有識者で議論する会議「SUMMIT〜わたしたちにできること〜」を行いま