米国の肥満率は2020年代に50%に達する予想 - 2023.07.13
私が好きな1950年代のアメリカでは、大半の人が標準的な体形です。当時もアイスクリームやブラウニーを口にすることはあったと思うのですが、スナック菓子やファストフードの類はあまりなかったでしょう。子どもは歩いて学校に行き、校庭を駆け回る。大人は通販もメールも無いので遠方の人とやりとりは手紙を書いて歩いて出しに行く、洋服や靴は欲しいものが見つかるまでお店をはしごしては試着を繰り返す、取り寄せたらそれをお店まで受け取りに行く、本も本や図書館や持っている人に借りに行き、食事はほぼ自宅で作る…という時代だったでしょう。
そして今のアメリカは文字通りの肥満大国・・・私には、アメリカという国はまるで、人間がどのぐらい動かずに砂糖と脂肪を大量摂取したまま生きていられるかという大規模ま社会実験をしているような気がします。
米軍への入隊を本人が希望しても、肥満を理由に拒否される若者が増え続けているのは、1970年代からなのだそうです。さらには太った兵士は基礎訓練中にも怪我や病気をしやすいので、軍の医療費を圧迫するのだそうです・・・。現役兵士の肥満化も進行中だそうで、国防危機をもたらすのではという話。
→〇米国、太りすぎで軍に入隊できない若者が増加 国防に不安も
予想では、2020年代には国民の約半数が肥満に該当するそうです。肥満は2型糖尿病、心臓病、脳卒中、関節炎、睡眠時無呼吸症候群、一部の癌など様々な病気と関連しているため、米国の医療費は年間1700億ドル増加させると推定されているそうです。この数字は、国家として社会が機能しなくなるレベルの被害をもたらす危機的状況だそうです。食事、睡眠、運動に関する正しい知識を持たぬまま生きていると、ついに国まで危うくなるという実例。