ロレッタブログ

水野裕子さん 40歳でヘルニア手術「体をつくり直す機会」としてのピラティス - 2023.10.09

スポーツ系女性芸能人の水野裕子さんのインタビューをご紹介しますね。水野さんは芸能界No.1女子アスリートと呼ばれたこともあるぐらい、様々なスポーツに挑戦してきたのだそうです。ヘルニアを患ったの機に、若い頃のトレーニングのやり方や方向性を変えて、現在はピラティスで全身のバランスを調整することに重きを置いているのだとか。

元祖筋肉アイドル&管理栄養士の水野裕子が実践する「40代から健康美ボディを維持する」メソッド

 

【40歳でヘルニア手術「体をつくり直す機会」】
ーー水野さんの場合、仕事自体がトレーニングになっている側面も大いにありそうですね。現在41歳となり、トレーニング内容に変化は?

 じつは去年、腰椎椎間板ヘルニアを発症して入院と手術をしました。若い頃はもともとのポテンシャルというか、自然な動きのなかで体をつくっていたから、トレーニングがおろそかになっていた部位と鍛えられた部位のバランスが年齢を重ねるごとに悪くなって、体の歪みになっていたのかなと。

 なので、体のアンバランスさを解消するために、手術後はリハビリだけじゃなく、ピラティスをトレーニングの一環として取り入れるようになりました。

いつかはピラティスをやってみたいと思ってたところにヘルニアになってしまったので、体をつくり直すいい機会かなと思い始めました。1回2時間、週2回ほど教室に通って、自分の体ってこんなに歪んでたんだと気づかされました。

ーーピラティスで実際どのような効果が?

 私が40代に近づく頃から感じるようになった体の歪みやズレ。ピラティスでそれを整えているんです。

 若い時のトレーニングが体を動かして新しいパーツをつけていくような感覚だとしたら、ピラティスは機械で言ったらネジを締め直す、オイルをさすという日々のメンテナンスに近いイメージです。年齢を重ねた状態で昔やっていた、新しいパーツをつけるトレーニングだけやっても、不具合が起きると思うんです。

ーー衰えを受け入れ、向き合う意識ですね。

 つまずきやすくなったり、若い頃にできていた動きができなくなった時、やっぱり最初は受け入れるのが難しかったですね。ただ、よくも悪くも年齢を重ねて、あれが食べたい、これがやりたいという衝動もゆるやかになってきてます。

 その分、メンタル的にもそういう細やかなところにも目を向けやすくなったので、そこまで衰えを受け入れることに抵抗はありませんでした。

 

インタビューで語られている「オイルを指す」という表現は私もよくピラティスセッションで用いています。」軋みや不具合が出ている関節は、本来のその関節可動性よりも「動かなさ過ぎ」だったり、あるいは「動きすぎている」ことにより起きているケースが非常に多いのです。

ただし、自分ではその不自然な動きが当たり前の動作になってしまっているからこそ、怪我や故障をしているのですよね。ここに、パーソナルセッションでインストラクターに客観的に動きを分析してもらい、苦手な動作(エクササイズ)に取り組む価値があるのです。分からなくて怪我や故障をしている人に「じゃあこれから自分で気をつけて考えて動いてください」と言ったって、ご本人も何を同期を付けたらよいのか、どこから手をつければよいのか分からなくて当然です。プロの出番はここにある。

それはまるで、錆ついてきしんだ関節という部品に1滴だけオイルを指して少し動かし、また1滴オイルを足しては少し動かし・・・と、非常に根気よく、意識を集中して少しずつ慎重に動かしていく部品メンテナンスの過程と非常に似ています。そうすることで、本来あるべき部品が再びスムースに滑走するようになっていくのと、本当によく似ているのです。

人の身体も、パーソナルトレーニングや自主トレやセルフケアのたびに、全神経を集中して慎重に動かすという「行為」を反復することで、脳-神経-筋肉のコネクションがスムースになり、本来の哺乳類ヒトとしてのあるべき動き方がおのずとできるようになります。

もちろん、身体を動かすためには最低限の筋量も必要ですから「一駅二駅歩いたぐらいで運動した気にならないこと」もとても大切です!ピラティスだけちょっとやって、全身の健康が楽に手に入るなんて言ううまい話はありません

日常の運動強度も「息が上がるぐらいの運動×毎日最低30分」をせっせと励行しましょうね。