ロレッタブログ

Staying the course: This client’s STOTT PILATES® Rehab journey is an inspiration for all - 2023.10.18

前回のブログでご紹介した、両膝上の義足のリハビリテーションの一環としてストットピラティスを活用しているアレックスさんの記事が届いたので、ご紹介しますね。

「10年前に初めてピラティスのセッションを受けたときのことは、今でも覚えています。ピラティスのおかげで、私の人生は大きく進歩した」とアレックスは言う。

「ピラティスは私の1日をスタートさせる最高の方法です。私の日課は、週に3回、朝7時からロンドンのコアケンジントンでカルロとマンツーマンのセッションをすることから始まる。

“I still remember my first Pilates session which was a decade ago, and now when I look back, it is so rewarding to see how far I’ve come. Pilates has undoubtedly been responsible for a huge amount of the progress I’ve seen in my life ever since,” Alex says.

“Pilates is the best way to kick-start my day. My routine begins with a one-on-one session with Carlo at Core Kensington in London three times a week at 7 a.m.

Haloトレーナーのプッシュアップは、下肢をボックスで支えてトライしているようです。なるほど!!

一般の四肢に支障のない方にとって、歩行は膝下や足首が動きの主役のように捉えがちかもしれませんが、歩行の主導は体幹から生まれる力です。ご自身の膝から下が義足になった場合をイメージしてみてください。その義足を動かすには、腹筋と体幹が強くなければ動かせないことが、なんとなくお分かりいただけると思います。

下記の画像でも、強く安定した体幹から生まれる力が無ければ義足膝関節をコントロールできないという事実がよく分かりますよね。調べたところ、膝上で切断した人の義足は、膝下で切断した人の義足に比べてはるかに重たいそうです。義足歩行に必要なエネルギーは、膝下で切断した人で10~40%、膝上で切断した人で60~100%増加するそうです。

アレックスのフィットネス・ジャーニーは平坦な船出ではなかった。機械的な膝と足首をコントロールすることができない彼にとって、すべてのエクササイズはより困難なものだ。

時にはイライラすることもあるけれど、自分のためにやっていること、ピラティスのセッションが終わった後の気分の良さを知っているから、頑張れるんだ」とアレックスは言う。

アレックスは、自分の可能性を最大限に引き出そうとするカルロの存在に感謝している。

「精神的な課題もあって、フラストレーションが溜まることもある。でも、カルロはいつも私の要求を理解し、私の特定のニーズに応じて動きを適応させてくれる」とアレックスは言う。

ピラティスは、アレックスが精神的な障壁に対処するのにも役立っている。「私の症状では、簡単な仕事でさえも難しい。ピラティスのおかげで体力がつき、自信が持てるようになりました。これは、ストレスやフラストレーションといった複雑な感情を乗り越えるのに役立っています」。

Alex’s fitness journey hasn’t been a smooth sail. The fact that he has no control over his mechanical knees and ankles makes every exercise more challenging for him.

“At times it is frustrating but I push through knowing that I’m doing this for myself and how good I feel after my Pilates session,” Alex says.

Alex feels grateful to have Carlo by his side who motivates him to reach his fullest potential.

“There are some mental challenges too which lead to frustration. But Carlo has always been able to understand my requirements and adapt the movements according to my specific needs,” Alex says.

Pilates has also helped Alex cope with a lot of mental barriers. “With my condition, even the simplest tasks are difficult to do. Pilates has helped me achieve more strength and I feel more confident. This helps me navigate through complicated feelings such as stress or frustration.”

Alex is often required to wear full-size prosthetics which are the tallest and add to the challenge. “I will admit that it is difficult, but also very practical. I often wear full-size prosthetics in my day-to-day life. So it makes sense to work out wearing them as it also enhances my day-to-day mobility.”

当スタジオで以下の画像と同じ立位のエクササイズをしたことのある方は、上肢と下肢と体幹が弱いままではこのエクササイズを実施知るのがどれほど難しいか、もう体験済みですよね。こんな風にリハビリと機能改善に真摯に取り組むアレックスさんに対して、「もともと体を動かすのが好きだったからできるんでしょう」なんて軽々しく言う人はまさかいないと思います。

自分のために自分で継続的に努力できる人は、驚くほど少ないです。

おそらく世の中の結構な割合の人は、家事や仕事は仕方なく毎日こなすけれど、いざオフタイムに自己向上のために努力できているかというと、目先の欲求不満の発散を優先しがちなのではないでしょうか。長期的な視点で冷静に考えることができていれば優先順位が低いはずのレジャーやエンタメに時間もお金も相当な割合を費やしてしまっているのではないでしょうか。そのライフスタイルのまま20年、30年、40年が経過しちゃってました…みたいな人の方が多いのではないでしょうか。

悪癖、逃げ癖、他責、他力本願が思考パターンの隅々まで染みついたり、筋力低下も含めた健康をそれなりに損なってから、「毎日大汗かいて疲れてヘトヘト」レベルの運動習慣を身に着けるというのは、本当に苦難とフラストレーションとストレスの連続です。だから逃げつづけてしまう人のほうが多いでしょう。

最終的に、自分を助けてあげられるのは自分だけです。老若男女問わず、その覚悟が決まっていない大人ほど、かっこ悪いものはないですね。

最後に、自分に合った日課を守ることは、最高のモチベーションのひとつです。始めたばかりの頃は大変かもしれないけれど、何度でもやりたくなるエクササイズがあれば、自分がどれだけ上達したかを思い出させてくれるわ。体力がつき、柔軟性が増すにつれて、どんどん楽になりますよ」とアレックスは言う。


“Finally, sticking to a routine that works for you is one of the best motivators out there. It can be tough when you’re just starting out, but having some go-to exercises you can keep returning to is a great way to remind you of how far you’ve come. It’ll get easier and easier as you get stronger and more flexible,” Alex says.

 

Staying the course: This client’s STOTT PILATES® Rehab journey is an inspiration for all