運動の時間帯 - 2023.11.11
お客様からよく頂く質問の1つが、「どの時間帯に運動するのが効果的ですか?」があります。
トップアスリートのように身体を作り上げて過酷なトレーニングをするなら、夕方4~6時頃が最適といわれます。ただし、一般の方が健康の維持向上のために運動を習慣化する場合、習慣化するまでのハードルがただでさえ高いので、それをクリアするのが優先順位の高い当面の課題になると思います。
さらに一般の方にとっての夕方4~6時はまだ就業中か、よくて帰宅中か、あるいは子どもを迎えに行っり、夕食の支度で忙しい時間帯です。一番最初に時間帯にこだわってしまうと、運動頻度自体が落ちてしまい、予定のない休日だけしか運動できない、なんていうことになりかねません。
なので私のお勧めは、「まずは1日のスケジュールの中でできる時間帯を見つけいきましょう」です。
朝か夕方か夜とざっくり分けるよりも、私のおすすめは、1日のうちほぼ必ずする行動とセットにすること、です。つまり、朝ごはんの後や、子どもを学校に送り出した後、仕事から帰ってきて部屋着に着替える前など、皆さんが1日の中で必ず行う行動ってありますよね?それと運動をひと固まりにしてしまうんです。そうすると、だんだん自動操縦的に運動に取り組みやすくなると思います。
運動の何が私たちそんなに面倒にさせるかというと、「さあ今日はこの時間帯にやるぞ!やらなきゃ!でも面倒…」みたいな気持ちと意思の力で戦おうとするからなんです。私もかつてそうだったので、そのお気持ちはよーくわかります!だから30歳からわざわざお金を払ってまでして自分を躾けるために運動を生活に取り入れたんです。田舎生まれなので幼少期は外遊びは大好きでしたが、学生時代はスポーツとは無縁で(体育会系のノリが苦手で・・・)、人よりも習慣化に時間がかかる怠け者で、そのくせに目標と理想ばっかり高いタイプなのは自覚していたのです(苦笑)。そんな自覚がありながら、目標と理想ばっかり高いまま、なんやかんや言い訳したり人のせいにして実行すらしない自分になる方がはるかにもっっっと嫌だったんです。だって、言い訳したり他責するのは簡単ですが、そんなのもっと自分が惨めになってしまう。自分で未来の自分をそこまで悲惨な状況に追いやるような選択も行動も、私はしたくないと思いました。
そんな弱くて矛盾した自分も受け入れた上で、「何事も準備が全て」で「先手必勝」で「資本主義下において弱点や苦手をクリアするには専門家からのサポートにお金も時間もある程費やしてなんぼ」「すぐうまくいくわけがない。四苦八苦とフラストレーションの連続が当たり前」と考えて覚悟して、トライ&エラーで常に実践と改善に取り組み、今にいたります 。そして、今現在でも習慣化したいのに思ったようにうまく時間を作れなくてもどかしいことはあるので、よく見直しをしています。
なので、何も考えずに無の境地で自動操縦できるようにスケジュールできる「一番楽な境地」を目指して、ぜひご自身にとっての「できるセット行動の時間帯」を見つけてみてください。
当サロンのオンライングループセッションオンの最大の目的も、これなんです。朝の歯磨き、洗顔などのグルーミングと同じ感覚で、「朝7時から運動開始が当たり前」、になるようにしたかったのです。午前7時からリアルタイム参加できるかたもいれば、徐々に在宅ワークから通勤再開にシフトしつつあるかたは、参加できるときはリアルタイムで参加して、通勤の日は翌日ご自身が動画視聴して運動できる時間帯を見つけて励行している方が多いです。
このスケジュールは各人毎に異なりますし、またライフステージでも変化します。なので、ぜひまずはご自身で試して、「この行動とセットで、この時間帯なら運動できる」という時間枠を、ぜひ見つけてみてください。なんとなくネットニュースを眺めていたり、SNSに割く細かな時間を削減すると、忙しい中でも1日30分~1時間ぐらいなら、意外と捻出できたりすると思います。
ただし、夜遅くや就寝直前の運動はあまりおすすめしません。ご存じの方も多いと思いますし、ご自身で経験済みの方もいらっしゃると思いますが、就寝前や夜遅くに運動をすると、私たちの自律神経のうち交感神経が優位になり、眠りづらいなることがあるからです。ただしこれも人それぞれで、夜遅く運動しても特に悪い影響や困るようなことがない体質の方もいらっしゃいますので、これもやはり個人差はあります。
どうしても夜しか身体を動かす時間が作れない方は、ご自身で試してみて、体感や寝つきの様子などの経過を見て、合わないようなら時間帯を変えていく、というのがおすすめです。
体力がついて、身体が変われば、心やメンタルの状態も変わります。体力やスタミナが亡くなったということは、筋力がないことを意味します。動物にとって、筋力低下は生命力の低下を意味します。結果的にメンタルや心も加速度的に衰弱し、失調し、病んでいきます。それは社会的に孤立しやすく、より心身の健康がむしばまれやすい状況を招きかねません。
自分の心身の健康を守ってあげられるのは自分だけです。今日の自分と未来の自分のために、お互い四苦八苦しながら共に頑張りましょう!