ロレッタブログ

映画のコメントが腑に落ちない - 2014.10.05

ブログでも大騒ぎした映画「JerseyBoys」をみてきました。
Jersey-Boys-Poster

日本公開直前の9月11日にボブ・クリューが死去したので、映画を観ながら思うところもひとしお・・・。ボブ・クリューの曲でフォーシーズンズ以外に誰もが知ってそうなのは「バーバレラ」ですかね。監督のロジェ・ヴァディムは自分の恋人や妻を主演にした映画を毎回(ほぼ全員?)撮っていますが、当時の奥様ジェーン・フォンダ主演の映画「バーバレラ」では無重力状態でのストリップがオープニング。B・バルドーは「素直な悪女」で脱がせてたし、とりあえず自分の恋人はカメラの前で脱がせてフィルムに収めておきたい人なんでしょうね。映画の才能がある男が絶世の美女と出会うとこうなる、という見本のようです。

話がそれました。
Jerseyboysはどう映像にするのか?全く想像もつかなかったのですがとっっっても素晴らしかったですよ!監督よくやった!見ながら舞台を思い出し、見ながら来日公演を思い出し、幾度か落涙。
こんなに素晴らしい歌声とジョン・ロイド・ヤングの繊細な演技、リピートしないわけにはいきません!!あと何回観られるかな?しばらくは久しぶりにこのサントラとフォーシーズンズのアルバムをひっぱり出してきて愛聴しよう。

が、いま一つどうしても腑に落ちないのが映画評。
題材のミュージカル「JerseyBoys」が第4の壁を越えた登場人物の独白(「人の記憶は都合がいい- Everybody remembers it how they need to」)で成立しているのだから、公式HPに掲載されているコメントはズレているように思えてならない。まるで全てがイーストウッドの手腕であるかのように絶賛されているけれど、そもそも「ミュージカルの映画化」なのだから、演出もラストもそもそもがこれなんです!!元が素晴らしいんです!!!セリフも殆ど舞台版と同じと思える箇所が多かったし、録音ではない生の歌声がとんでもない力量・技量なのも、結局のところ映画俳優とミュージカルという生の場で歌い踊り表現する俳優の「実力の差」としかいいようが無いのでは?プロダクションノートにもしっかり「舞台に基づく」と書いてあるのにもかかわらず、ですよ。全て監督の采配と実力の結果のように安易に結論づけてしまうのは、どうかと思いますよ。

・・・と、ぶつくさ思っていたら同じようなことを感じている方のブログをみつけて激しく同意!!!

今年初旬のFrankie Valli and the four Seasons 来日公演を思い出し涙腺が緩むこの動画は、自分のためにここにアップロードすることにします。80歳でこの歌声で現役!再来日祈願!!!!(ほんとにくるかもしれないそうだから)