ロレッタブログ

晴読・雨読 - 2010.11.25

晴れの日も曇りの日も雨の日も、いつも傍らに活字在り。
ある日の外苑前‘礼華 青鸞居‘でのランチは、同日の英会話レッスンのテキストをせっせと読み返しつつ食事・・・。
今回はすごーくインチキくさいニキビ治療のHPの文章を教材にしているのですが、文章がくどいので同じ単語が何回も出てきて憶えやすいです。(笑)

今週の英会話レッスンは、四ツ谷アトレの2Fのカフェにて。
朝から何も食べていなかったので、サヴァランとたっぷりのコーヒー。

別の日の新宿でランチの様子。

傍らの本はエルヴィス・コステロのバイオグラフィー本‘My Aim Is True/トニー クレイトンリー‘ 。

よっぽど好きな人以外は途中で中だるみすると思いますが、やっぱりデビューから名盤`Armed Forces`に至るまでの怒涛の日々は格別に面白かったです。
`Armed Forces`はCDで聴くことが多かったけど、久々にレコードで聴きかえしたりして。
本のタイトルは1977年のコステロのデビューアルバムから。

1stシングル‘レス・ザン・ゼロ‘は、後にブレット・イーストン・エリスのデビュー小説の題名にもなりましたね。
お金に困らず退廃的な生活を送る80年代ビバリーヒルズ若者たちの虚無的な日々を書いていますが、これをきっかけに「ゼロ・ジェネレーション」という言葉が生まれました。

映画では、5歳でマリファナ・7歳でコカインというロバート・ダウニー・Jr.の演技どころではないリアル・ジャンキーぶりと、虚無感をあおるジェイムス・スペイダーの三白眼が強烈に印象的です。

後にエリスは‘アメリカン・サイコ‘という、一度は発売中止処分まで受けた作品を発表しましたね。
私が高校生のころだったかな?残忍すぎて映画化は無理と思っていましたが、映画になりました。(でも怖くて観てない)
高級フラット、エクササイズ、オートクチュールのスーツ、かっこいい名刺、高級レストランと上っ面の社交にあけくれる日々をおくるエリートの主人公が虚無感を埋めるために人を殺し始めるという話。
ひたすらブランドネームが羅列されつづけることで狂気が一層際立つのが怖いのです。

しかも上・下巻・・・読んでいて本当に怖いので、途中でギブアップ。
Webも変わっていますが、エリス自身もかなり不思議な人らしい。
そこでエリスについて検索していると、なんと「自身の処女小説を映画化した『レス・ザン・ゼロ』の続編について考えているそうだ。エリスは続編小説の執筆をすでに終了していて、2010年5月の刊行を予定しており、タイトルは「インペリアル・ベッドルームズ」(原題)になるとのこと。」
続編のタイトルもコステロのアルバム。(笑)
エリスらしく怖そうな感じ。