ロレッタブログ

幼稚化された時代が求める「いい女」とは? - 2012.12.08

先日のパーティでお会いした、伊藤俊治先生。
なにか著作を読んだことがあるような・・・??と検索してみたら、こちらでご紹介した「フリークス」を翻訳されていました。うーん、これ高校生の頃に読んで強烈に印象に残っている一冊なんだけど。せっかくお会いしたのに、ちっとも気付かずにいたかんばらさん・・・ただの‘朝まで吞み会‘と化したパーティでした。それでいいのか??でも楽しかったからいいや!(笑)
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そういえば、最近読んだこの対談も伊藤先生でした。

Vol.9 幼稚化された時代が求める「いい女」とは?
萌え文化の発展、アイドル時代の再生etc.「少女趣味」が違和感なく蔓延する日本のカルチャー。そんな背景の中、男性たちはこのまま「少女趣味」に向かい続けるのだろうか? 今の日本でモテる「いい女」とは… 時代が求める女性像を探る。
・前編
・後編

かんばらさんはこの意見にとても共感。
「幼児化が進んで行くにつれて、実は大人っていう時間を経ずしてそのまま老人化しているのが現代。だから、大人っていう成熟とか進化を経ないで老人になっていく例が美の型になっている。人工的に早産させられた胎児が自由に、豊かに、気ままに赤ちゃん時代を謳歌してたら、いきなり浦島太郎みたいに老人になってたような。」

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vol.5 どこまで行くのか変身願望。究極の整形を求めて
もっと美しくありたいと、パッチリ二重まぶたにプチ整形したり、豊胸手術を受けたり、顔から体へ美容整形を受ける女性は徐々に増えてきている。そんな変化した外見と本来の自分という内面とのギャップはあるのだろうか? 永遠の美、飽くなき美への追求の行き着く先はどこなのか?
「シンディ・シャーマンっていうアーティストがいて、彼女は75年くらいからずっと自分をモデルにして作品を作ってきているんだけど、昨年発表した新作は、叶姉妹みたいなゴージャス系になってた。功成り名を遂げたお金持ちの女性に扮して、いろんな化粧をして豪華なコスチュームを着て、背景も凝って撮影しているセレブのシリーズなんですね。彼女はここ10年くらい『オフィス・キラー』とかホラー映画作ったり、サーカスの道化師をテーマに作品作ったり、ラディカルなことをやっていて、21世紀に入ってからは女優として映画に出たりと結構活動してるんだけど、日本には情報が入ってこない。
新作では、石油王の女社長に扮したり、大金持ちの侯爵夫人になったりっていうことをやってるんですよ。背景も今まではリアスクリーンプロジェクションとか、その時代時代のメディアに合わせて作ってたんだけど、今回はフルCGで遠近感きかせて精密に作ってる。彼女が発表し始めた70年代の最初の作品って、自分をモデルにニュージャージーの田舎娘が娼婦に変わっていく32枚の連続身分証明書写真なんですよね。化粧してどんどん変わっていくんだけど。」

→その『どんどん変わっていく様子』がこちらです。

そういえば、『サーカスの道化師をテーマに』の頃にMACからこんなのが出ていました。
が、この3人が全てシンディ・シャーマンであるということと、そのアートまで理解して購入に至った人って、一体どのくらいいるんでしょうね????(特に一番左)