ロレッタブログ

本物の精油とは何か?-精油の構造・活性相関・市場の実態- - 2014.05.22

今週はアロマトピアのセミナーに参加してきました。
実はかんばらさんは、アロマの資格を持っていたのです。もちろん一発合格!「持っていた」と過去形なのは、アロマに重点を置いて施術をしているわけではないから。一般の方であればアロマセラピーの学びと関連イベントなども楽しいと思いますよ。

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アロマ科学評議会ゼネラルマネージャーのドミニク・ダヴェンヌ氏の講演です。前から2番目の席で、資料にぎっしり書き込みつつ聞いてきましたよ!

ダヴェンヌ氏は 「科学に基づいたアロマテラピー」を広めたいとの信念のもと精油の成分を徹底的に分析 研究している精油のオーソリティ。
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世界的な精油の研究の現状と、品質の動向についてのお話、そして質疑応答(←もちろん質問したかんばらさん)でした。

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〈主な内容〉
1)アロマテラピーと精油に関するキーポイント
  注目される精油、枯渇する精油、偽和の実態と本物の精油、産地の選び方など
2)フランスでの精油の内服と外用の現状
3)精油の芳香刺激と吸入
  上気道疾患に対する効果、香りによるリラクゼーション、入眠障害や早朝覚醒など睡眠障害に対する効果
4)深部気道疾患に対する精油の経気道および皮膚塗布の組み合わせ効果
5)精油の利用法
  動物へのアロマテラピー、昆虫の嫌う精油、精油と料理など
〈講義概要〉
 注目される精油、枯渇する精油、偽和の実態と本物の精油や精油業者の見分け方、産地の選び方、精油の内服と外用についてのフランスでの現状など。

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特に注目される製油、枯渇する精油、偽和の実態と本物の精油や精油業者の見分け方が興味深かったですね。食品やアトピー用クリームなどは、大分前からネットやオークションなどで格安販売されているものに「偽造品」や「粗悪品」が出回っていますが、最近も中国製のアトピークリームに強いステロイドが入っていたというニュースがありましたよね。数年前にも同じようなステロイド入りクリームが流通したことがありましたが、オソロシイ・・・。

化粧品や香水も水やアルコールで薄めたり、中身に全く別物のものをいれて販売されている事件は相変わらず多く、一向に減る気配がありません。当然皮膚トラブルも続出しますが、そもそも正規ルートでないものを購入した自己責任なので皮膚科で泣き寝入りするしかなく、新聞などにも取り上げられることはほぼありません。せいぜい業界誌で報じられる程度でしょうか。

そんな中、精油も偽造や偽和(似た香りで安価な精油、または他の成分で希釈する)が増えてきているのだそうです。

ロレッタでは、これまでもブログを通じて何度も(→①  →②  →③)お伝えしておりますが、こういう偽物やトラブルを招きかねない品が多く出回る時代、「ブランド名」のみに頼り選ぶのではなく、それを「入手するルート」も信頼に値する業者・人を選択することが消費者にとっても大変重要な時代になったということですね。
「何を買うか」より以前に「どこから買うか」。美は賢い選択から。