ロレッタブログ

所感雑感 - 2014.12.15

咬み傷→誤診→蜂窩織炎&リンパ管炎→薬疹→肋骨にヒビ、というめったにできない経験が目白押しの11・12月。これは色々と勉強になるわ、と日々観察記録を付けていたかんばらさんですが、その様子にお客様からたくさんの感想をいただきました。
主だったものとしては「冷静に記録を残しているのが甲原さんらしい」というもの。(笑)

他には「普通の人だったらもうパニックになってる」「フィガロ君も世話どころか返品してると思う」「怪我のクレームももっと大ごとに発展して弁護士立てるくらいのことになってる」「手が動かないなんて、私だったらもう二度と元に戻らないんじゃないかって不安で落ち込んで外出どころじゃない」というものでした。

・・・・興味深い!!!そんな風に感じて戸惑ってしまう人が一般的には多いのですね?

私は運よく薬疹についての知識もありましたし、皮膚疾患の専門書も自宅にあり、表皮損傷の治癒もエンビロンで可能なことが判っていましたし、手が動かなくとも神経は損傷しても毎日0.3mm~1mmずつ再生するということ、猫や犬はそう簡単に人を咬まないこと、薬疹は飲んじゃったものは仕方がないし、数日かけて薬剤が体内から排出されてしまえば収まることなども知っていましたし、ヒビも経験があるので。その間にも、セミナーに出席して質問しまくり、試験はストレート合格、そして最近はプレセールにも2件出掛け、コンサートチケットも2公演買いましたよ。(笑)

とはいえ、傷んだ組織が元通りに修復されるまではある一定の時間が必要。一日二日で良くなるわけもないので焦るのも無駄。治癒には自分自身の基礎体力と睡眠や栄養状態が根源的に影響しますから、それらの「できること」を日々確実に励行するだけです。そうすることで日々治癒が促され、少しずつではあっても、確実に昨日よりも今日がましになるはず。

起こってしまったことは悔いても心を病にするだけです。だから起こってしまったことには今後どうするかしか考えません。「次回からは興奮した猫はバスタオル巻いた手で助けよう」とは思いますが、将来に「ああかもしれない」「こうかもしれない」と思いめぐらすこともないです。この世で最も暴走するのは人間のイマジネーション、つまり想像力。起こってもいないことを想像し始めたらきりがない。そうして大抵の場合は自分の予想以外のオチが待っていたりするので、思い悩むだけ無駄。そういうのって、もう取り越し苦労そのもの。そういう風に感情を無駄に消耗させる方が余程疲れます。

世の中には自分に変えられることと、変えられないことがあって、自分が変えられないことに執着して悩むのは無駄なのです。変えられないことがある中で、自分で変えられることは何かを考えて、実行に移すほうがよほど建設的。

もちろんこれは私の場合ですから、それぞれにいろいろな対応の仕方がありますよね。私は出来事や物事に対する反応というものはその人の「習性」というか「癖」のようなものと同一と考えていて、どのような行動・心理状態に陥るかは各々にある程度決まったパターンが存在すると思っています。私の場合は焦ったり不安になるよりも、知識を得て建設的に考えるという習性が顕著に現れた、ということですね。(笑)
心残りが唯一あるとすれば、口回りの薬疹が食べ物を咬むたびに出たり鎮まったりするのを、動画に撮っておけばもっと皆さんの役にたったかも・・・と思うくらいです。(笑)

とはいえ、女性だったら満足に生活全般ができない怪我で、仕事もできなくて、お客様に謝り倒しで、収入も途絶えるし、猫も病気で、挙句全身蕁麻疹で喉枯れ、さらに骨折となると、もううんざりしてへこむものなのでしょう。まあこうして書いてみてもなるほどそれなりに大変そうですよね。私はフリーランスで一人暮らしで精神的にも経済的にも自立するということは、トラブルも全て自分で始末することだと思っていて、そもそも自分以外に始末してくれる人はいないので自分で即対応するのみ、です。(笑)一つの出来事でも人ぞれぞれに色々な反応があって面白いですね!