ロレッタブログ

アクティブエイジングのすすめ 健康寿命=平均寿命を目指して - 2020.06.01

インフルエンザの致死率は世界的には大まかに0.1%らしいので、コロナの致死率がどのぐらいか知りたいですね。アメリカでは0.4%というデータが出ていたはずだけど、正確な数値はどのあたりなのでしょうね?

このウイルスは今のところエボラウイルスや鳥インフルエンザのように毒性が誰に対しても非常に高いウイルスでないことが判明しています。感染しても8割が無症状や軽症で治癒するという事実はもちろんのこと、このウイルスに非常に特徴的であるのは、重症化して死亡しやすいのは圧倒的に60歳以上の高齢者か基礎疾患やヘビースモーカー歴の長い中高年ということが、世界各国や日本の統計データを見ても明らかになっています。つまり基礎疾患を持たずヘビースモーカーでもない60歳未満の現役世代、青年、子供には圧倒的に重症者や死亡者が少ないのです。ちなみに日本では厚生労働省発表データによると20代未満の死亡率は0%、50歳未満だと0.1%程度と極小であり、50代でも0.6%。60代から死亡率は増えはじめ60代で2.5%、70代で6.8%、80歳以上では14.8%まで上昇します(*3)。これらの傾向は世界各国の統計データ上もほぼ類似しています。

https://gooday.nikkei.co.jp/atcl/report/17/013000009/052100046/?P=2&cs=np

ウイルスの変異が弱化に向かって、ただの風邪と化していくといいですね。ワクチンや治療薬でさらにパワーアップ!とかの展開になりませんように。生物大好きなので、ついそういう方面に関心が偏ってしまいます。

何度かブログでも記してきていますが、医療従事者のお客様から伺うと「重症化する人は、その人の健康状態がもともと悪くて、元気で長生きできたり、ピンピンコロリとかが起こりようがないことが多い」「ECMOつけても慢性疾患がなければ助かるんだけど、生活習慣病などの慢性疾患者は亡くなることが多い。後重症になりやすいのは偏ったダイエットとかで栄養失調の虚弱化、老化で虚弱な高齢者、まだ免疫が未完成の乳幼児。糖尿病で喫煙してるひとは、コロナにかかったらもう致命的。ECMOつけても助からないだろうね。」なのだそうです。

良くも悪くもその人の生活のあり様の積み重ねの結果が、今の自分です。心身の健康を損なうほどの強いストレス下に置かれて不健康体になってしまったかたもいらっしゃるかもしれません。頑張り屋の自分をねぎらったら、その次はもう一段階ステップアップして、せめて自分ぐらいは自分を大事に扱ってあげるようにしてみてもいいんじゃないでしょうか。自分が自分のためにできることは、きっと必ず何かあるはずです。誰かが自分に冷たくしたり、つらく当たったからといって、自分で自分を見捨てて粗末に扱うような生活を、この先も続ける必要なんてないです。

コロナのニュースや感染者数を見たり聞いたりしたときに、心臓がドキドキして呼吸が早くなったなら、それは大切なものを失いかけているからです。その大切なものは、おそらく「まだしばらくこの調子でいけるはず」と軽んじていたご自身の命でしょう。それをないがしろにしてきたのも自分です。もしそれをまだ失いたくないのなら、ふさわしい生活習慣を必死になって自力でつかみとることです。お医者様のお客様いわく「医療は治癒やその経過を助けることはできるけど、最後に治すのは患者さん本体の力」「人間ドッグにお金をかけても、その人のライフスタイルの質が低ければ病気にはなるよね」だそうです。全くその通りです・・・!

「加齢=老化」と同一視されやすいですが、老化と加齢は別物です。加齢とは全ての人に平等な暦年齢のカウントであり、老化とは細胞レベルで衰えていく現象です。加齢で全ての人が虚弱になるわけではありません。加齢で必ず生活習慣病になるわけでもありません。実際、うちのお客様(80代半ば)でもものすごく姿勢もよくて溌溂と元気で、大病一つしたことがなく、コロナ禍でも現役で働いている方もいらっしゃいます。その差は毎日の積み重ねの結果なのです。

「いつまでも元気で健康な80代、90代を目指したい」「ピンピンコロリがいいわよね」と口では繰り返しながら、ほぼ9割がたの人に足りていないのは、運動です。ヒトは動くことで生命活動を維持する動物なのです。その活動をつかさどるエネルギープラントであるミトコンドリアは、運動で刺激することができます。

以前もご紹介した、戸澤会長の『アクティブエイジングのすすめ―「健康寿命」=「平均寿命」を目指して』を再掲載します。ぜひご一読ください。