ロレッタブログ

バレエダンサーもピラティス - 2020.09.20

バレエの世界ではピラティスをコンディショニングに取り入れるのがもはや常識ですが、吉田都さんも早くからピラティスをはじめて、続けていることで有名です。

ご著書でも「年齢を重ねたことで衰えを感じても、身体感覚はむしろ鋭くなっている」と語っていたり。「身体との向き合い方を再構築し、若いころには気づけなかったことを学びなおしています。むしろ、何も考えずに動けていた頃より、自分の身体をコントロールできるようになっています。年齢を重ねるということは、使える引き出しが増えていくことでもあるのでしょう。」と、年齢を重ねても身体が進化している実感を記していらっしゃいます。

—-ピラティスを始めたきっかけは?
「スクール生の頃、どこだったか少し痛めたときに、薦められたのが最初です。でも、若い頃は良さというものがなかなか分からなかったんですよ。踊ることが何より大好きでしたので、トレーニングって退屈だなと思っていましたし、若さの回復力に任せてしまうところもありました。最初に行ったスタジオは、すでにピラティスやボディケアをよく知っている人が通っているようなところで、あまり詳しく説明してもらえなかったのもあるかもしれません。ピラティスって自分のなかの感覚で分かることが大切なので、最初はちょっと難しいかもしれません。私自身がピラティスが本当に良いなと実感できたのは、ここ10年くらいです。体に敏感なダンサーでも慣れるまでは難しいので、一般の方には大変ではないかと思いますが、イギリスだと、一般の方にもかなり浸透しています」

—-調子がよくないと感じたときのケア方法はありますか?
「休むことも大切ですが、私はまずは、ピラティスですね(笑)。ピラティスは、筋肉を鍛えるだけではなくて、ストレッチやバランスを調整したりと、いろいろなことができるんですよ。踊っているだけではなかなか気がつかない左右のバランスの崩れがわかって調整できたり、調子がおかしいなと思ってピラティスを始めると、身体がすっきりしたりするので、時間が足りなくても、集中して部分的にやることもあります。先生が一人ひとりを診ててくれるので、ほんのわずかな時間でも体が変われるんです」