運動は筋肉隆々で太くなる? - 2020.10.14
「運動してムキムキになりたくない」「歩いて足が太くなるのが嫌」と言う女性が多いですが、安心してください!そこに至るまで頑張れない人の方が、はるかに多いです(笑)。
こうした誤解や無駄な不安がなぜ湧いてくるかというと、そもそも筋力がどのように上がっていくのかをご存じないから、ですよね?
いわゆる「筋力の向上」は、大別して2種類に分けられます。
- 筋肥大:いわゆる「筋肉が太くなる」という筋力の向上
- 神経系の発達:筋肉が太くなるというよりも、「休んでいた神経系の興奮水準が向上する」という筋力の向上
普段運動をしていない人は(2)で述べられている「休んでいる神経系」が多いため、筋肉が太くなる(1)よりも、まず(2)によって筋力が上がる可能性が高いです。
とはいえ、(2)の神経系の興奮水準があがるまでの期間は、運動開始から1か月は必要と言われています。頻度とそれなりの強度が必要なのは、言うまでもありません。頻度も強度も、楽にできることばかりやっていては、神経系が興奮しませんから。
(1)の筋肥大が起こるには、最低でも頻度や強度を守って継続した上で、2か月以上が必要と言われています。
では、必要な頻度はどのぐらいかというと「週5回以上」です。頻度が週2回の場合は「頻度が少ない分だけ強度を上げる」ということになります。週5と週2を同じ強度で行って、1か月後、2か月後に同じ結果が出ることは、まずありません。
また、女性は男性のように筋肥大に作用するホルモンの分泌は多くないため、少々トレーニングしたところで男性のように筋肉隆々の身体になることは、一般的人のトレーニング頻度や強度ではほとんどないと言ってよいでしょう。
筋肉隆々になる以前に、そもそもウォーミングアップの段階ですら、まともに動くことができない人の方が、はるかに多いのです。また、ウォーキングで脚が太くなる人の多くは、そもそも歩き方が間違っています。
心配ご無用。つべこべと運動をやらない理由を列挙するよりも、まずは実践してなんぼ、です。