ロレッタブログ

文武不岐のお客様たち - 2021.02.10

当サロンのお客様に共通した特徴はいくつかあるのですが、欠かせないのが知的好奇心が旺盛なことでしょうか。

コツコツと自助努力を積み重ねる根気、年齢を言い訳にせず好奇心を旺盛に保ち、学ぶことを止めない知的なアクティブさ、とでも言うのかな。お客様が年上、年下に関わらず、いつも私の方が沢山の刺激をいただいているぐらいです。

理想は文武両道。だけどそこまではなかなか到達できないとしても、文武不岐につとめている人の割合がとにかく高いのです。最近では特に20代や30代の比較的若い世代にそうした生き方を実践している人が急激に増えているのを感じます。みなさん経済的にも自立しているし、中身も堅実で精神的にもしっかりしています。

ちょっと説明しづらいのですが、「若いのに頭でっかち」みたいなのとはちょっと違うんですよね。

私がこれまで会社とか社会で遭遇してきた頭でっかちの典型例は、偏差値的な頭の良さがあれば世渡りもできるはずと思いこんでいる人、でしょうか。ありがちな失敗は、頭ばかりが常に先行して経験や体をなおざりにしているので、年齢の割には経験値が浅く世間知らずで情緒が未発達。精神と年齢と情緒と脳の成長がアンバランスな人に「頭でっかち」という印象を持ちます。

思春期から社会人になる大切な時期に勉強ばかりしていると、それに費やした時間の分だけ、その時期に体験しておいたほうがよいリアルな人間関係の諸々がぽっかり欠落するせいかもしれません。関わる世界がとても狭いんですよね。世の中には色んな人がいて、自分中心に回っていないし、いくらでも自分をだます人もいるというごく当たり前のことを知らない。そのまま50代とか、下手すると60代とかになってしまったパターンも、「あるある」です。やっぱり30代前半までにどうにかしておいたほうがよいですね。30代前半って、もういい大人ですから。

私も実際そういう人に遭遇したことがあるのですが、「いい歳」といわれる年齢に達しているのに、はるか昔に卒業した大学や幼稚園の自慢なんかをしていました。「保育園よりも幼稚園に通っていた」云々のレベルをギャグで言うのなら分かるのだけど、本気でプライドを持っているともはや救いようがないというか、かける言葉も無いように思います。そんなにはるか昔までさかのぼらないと自分を保てない人って、よっぽどそれ以降がつまらない人生のままで現在進行中なのでしょうね。そういうふうに思いを馳せると、ちょっと気の毒にも思います。世間的には人より環境もチャンスにも恵まれた境遇だっただろうに、それを活かせずにくすぶっている感じが、すごくもったいないです。まあ、プライドの置き所が単純で分かりやすいと言えばわかりやすいのだけど。

これを若いころにチヤホヤされたのを引きずっている女性に例えると、はるか昔に男性からもらった世間的にちょっと高めに値打ちされるプレゼントを自慢し続けている感じ、でしょうか。その男とからめて笑いのネタに昇華させるとか(女性は過去の男なんて大抵どうでもよくなるもの)、せっかく自慢するなら島、城、宮殿、権利書レベルの話をぜひ聞いてみたいものです。そうです、デヴィ夫人みたいなレベルです(笑)。

「今が一番楽しいし、充実しているし、過去に戻りたいなんて全く思わないぐらい情熱をもって好きなことに取り組んでいる」と胸を張って言える人は、いくつになっても素敵だと断言できます。実際に、そういうお客様がうちには沢山いらっしゃるんですよね!嬉しいことです。
20代、30代のうちから誠実で健やかなメンタルを備えている人が、その情熱とハートをずっと大切にしながら年齢を重ねていくと、本当に素敵な50代、60代になると思います。そうしたお客様の成長が、私もとても楽しみです。