吸水ショーツ? - 2021.06.22
フェムテックのタイトルが気になって、手に取ってみた東京メトロのフリーペーパーのメトロポリターナ。
紹介されていたショーツに絶句。「通常のショーツと同じ感覚ではくだけで、液体を吸収する吸収型サニタリーショーツ」と、とりあえず生理に絡めてはいるのですが、どう考えてもその役割は生理用ショーツではなく、尿漏れショーツとしか思えませんでした。
https://metropolitana.tokyo/ja/archive/metropolitana220-special-02
吸水量にこだわり、尿もれ下着を扱う国内の工場で製造している。吸収体は、一般的に多いとされる日の約3倍に相当する、約120ミリリットルの吸水力を実現。液体を瞬時に吸収しながら、肌に触れる部分をサラサラに保つ5層構造も大きな特徴。抗菌・防臭加工が施されているため、ニオイも気にならない。しかも、100回使用しても吸水力が変わらないから、経済的なうえに環境にもやさしい。
・・・この「120ml」について、ちょっと考えてしまいました。
1日に何度も交換する生理用ナプキンの、交換前にこの量以上の出血があって頻回に経血を漏らしてしまうのなら、健康診断で貧血を指摘されている可能性が高そうに思いますし、顔色もかなり悪いはず。ショーツやナプキンの性能に頼るよりもまず婦人科を受診したほうがよいと思います。
尿が漏れて120mlなら、もうオムツが必要なのではないでしょうか?膣トレグッズとか局所的なものに頼るよりも、衰弱や機能低下は全身で加速度的に進行しているでしょう。ですから、尿漏れを放置していれば、次に漏れてくるのは便、そしてその次は子宮脱や脱腸などの内臓なんです。
妊娠したとしても、胎内で日々成長していく胎児や、胎盤や羊水を約10か月抱え込める身体ではありませんから、切迫早産などのリスクも高いのではないでしょうか。100回も漏らす前提の身体の衰えぶりを放置していると、事態はもっと悪くなります。美容とかレジャーなどを楽しむどころか、QOLが著しく低下してしまうでしょう。
「漏れたままのショーツも、サラッとしていて履いたままでいられるからるから安心」、ではなく、尿漏れシートや吸水ショーツの力も借りながら、かつ、それが不要になるように同時並行でご自分の身体をトレーニングして、機能改善にとりくんだほうがよいです。
日本人女性の衰えっぷりが深刻なレベルにあることが、よくわかりますね。