ロレッタブログ

現役医師!覚醒剤87.5gこれから刑務所に行きます - 2022.03.10

数年前にものすごーく地味かつ真面目そうな感じで都内で整形外科を開業していた医師のブログを読んだことがあったのですが、実は昨年、私がずっと視聴している「たかりこチャンネル」に登場していて、ちょっとだけ驚きました。でもその驚きが僅かだったのは「エリート男性あるある・・・」とも思ったからなんですよね。真面目過ぎてしまったのかも

私は自分を飾らずに誠実さと向上心を指針に生きる人を応援したいので、先生の出所後の社会復帰の様子もまた是非このチャンネルで紹介していただきたいです。医師しての活動は無理もしれないけど、依存症サポーターでできることはかなりありそう。こういう風に顔を出して話すあたり、本当に真面目なのだと思う。

私の個人的な印象ですが、エリートを自負している人ほど男女問わず40代前後ぐらいから依存症の傾向を帯びていくのは、結構あるあるです。それだけストレスフルな生活なのだと推測しますが、これでは心身共にダメージは増す一方なので、はたから見ているとちょっと心配。

お酒、ギャンブル、ショッピング、加持祈禱などの気休めや誘惑は、お金があれば容易に頻回に入手できるし、善人面して近づく狡猾な輩も増える。社会的ステイタスの高い職業とされている人は周囲もそのように扱うので、プライドがさらに高くなりやすいのは無理ないけれど、他人に相談したり弱みを見せるのが=負け&生き恥、みたいな感覚なのか、それらがものすごく苦手な人が多いです。「正直な自分、なるものがもはや自分でもわからない」という感覚なんじゃないでしょうか。

実際、他人に頼ったり相談するみたいな人が依存症になりやすいそうですが、偏差値的には頭は十分良くても、勉強だけして生きてきていて社会階層も似通った人に囲まれていると、サバイバルに肝心な世間知がぽっかり欠けちゃっていたりするので、驚くほど簡単に騙されるのかもしれない…と思うことは非常によくあります。そういう意味ではとても弱い立場にいる人達なのかもしれない。「頭が良いってなんだろう?」と考えてしまいます。(そういえば植島先生の著作にこのままのタイトルがありましたね。)この状態で40代、50代、60代・・・と突入していくと、依存症という心の松葉杖無しに毎日を送ることすらできなくなって、ますます孤立を深めやすいです。

自分が弱っている時はものすごくありがたく思える物事も、心身が元気になってくると疎ましくなる。人って勝手なものだと思うけど(笑)、それは回復の兆しや回復の証で喜ばしいことでもあるので、そうなった方が好ましいしそうならないとけない。だけどこの年代の決定的な困難は、自然にまかせると健康度や体力が加速度的に低下し、おのずと心も弱りっぱなしに向かいやすいことなんです。

身体が健康だと40代以降も身体的なチャレンジや継続も比較的容易なんですが、この時点で身体や心やその両方がかなり弱っていたり、特に心が未成熟なままの人はここから先はかなりしんどいです。だから仲間が必要、というわけ。

こういう光景をはたから見ていると、やっぱり専門家のカウンセリングや治療を受けて、元依存症者者同士の自助グループに参加するのがシートベルトの役目を担って一番心に効くのだろうなあ、とつくづく思います。この動画、面白すぎる(笑)。