ロレッタブログ

もっと! : 愛と創造、支配と進歩をもたらすドーパミンと依存症の関わり - 2022.06.22

ハーバード大学のダニエル・リーバーマン教授のベアフットランと人類進化に関する動画やインタビューをひたすら視聴しているのですが、同名の教授がドーパミンに関する研究をしているらしく、これもまた素晴らしい内容!!さっそくインタビューを見つけて興味津々でじっくり聞き入ってしまいました。

実はこれを偶然ポッドキャストでみつけたのが、先日ブログに天才ブライアン・ウィルソンや統合失調症について記した翌日だったので、自分のタイムリーな遭遇力を自画自賛(笑)。この動画では27分25秒ごろからブライアンの話が出てきます。こう言うことを何も予想せずにこの番組を聞いていたものだから、余計に嬉しい驚きでした!

著書は日本語訳も出ているので、ご興味のある方はぜひ。

ちなみに、依存症とも深くかかわるドーパミンは、遺伝的な脳の傾向もあるらしく、元依存症で現在は自身の経験を生かして医療機関で依存症治療のカウンセラーを務めている方のMRIが実に興味深い・・・。動画23分からをぜひご覧ください。

動画によると、AAAだけではどうにもならない場合も、医療の力を借りると約30日間は渇望欲求のコントロール(というか抑制?)ができるそうです。VIVITROLやGabapentinという薬剤の注射が依存症治療に用いられており、VIVITROLはナルトレキソ(?)という名称でサプリメントが発売されているらしいです。

骨格や顔立ちが親からの遺伝がある程度は影響するのは確かですから、脳の特徴やキャラクターが遺伝するのも当然です。本人に選択の余地のない遺伝要因で生きるのに苦労している人は、医療の力で少しでも生きやすくなるように安心してサポートが受けられるようになってほしいですよね。依存症は周りの人の人生も巻き込まれやすいですし(共依存も多いとは思うけど)。


女性は皮下脂肪が多いので、男性よりもアルコール依存症になりやすいです。お客様を長年見ていると、特に40代後半ごろから飲酒量が増える人が非常に多いです。私が観察した限りですが、女性の依存症定番ラインナップみたいなものはある程度決まっているような印象があります。そして、どれか1つだけに依存しているというよりも、同時多発的に複数個に依存しています。

これらの原因は、私がざっくりと考えただけでもいくつもあって、親や本人の脳内物質や神経伝達物質の分泌のバランス(圧倒的にセロトニン、オキシトシンの分泌量が低めだったり出にくそうな印象)、さらに女性の脳はセロトニンが容易に不足しがちなのと、更に悪いことに本人がセロトニン分泌量を上げられるようなライフスタイルではない、そして若さが圧倒的に失われていくという自覚から逃れられない更年期、更にそこに更年期によるホルモン分泌不安定による脳の機能の不安定さ(更年期は別名「第二の思春期」)、でしょうか。

ちなみに上記の動画では、アルコール依存を再発した依存症カウンセラー自身がヨガに取り組んでいるのですが、ピラティスでも重視している深い呼吸とマインドフルなムーブメントは、依存症者に多い焦燥感やジャッジメンタルな傾向に非常に有効だと思います。外の声にとらわれず、今ここの自分に集中して生きるのが、心身の平穏の肝心要ということが、ここでもよく分かります。