依存症と回復に関する10つのパワフルなストーリー - 2022.09.22
最近は脳とドーパミンに関する動画を沢山視聴しているのですが、中でも先月と今月はアディクション治療や脳の可塑性の専門家のロングインタビューの視聴に励んでいました。どれも面白すぎてあっという間に時間が経ってしまいます。
少し前に発見したRichRollのチャンネルが、ご本人もアルコール依存症を経てウルトラ競技選手になっている人なので、依存症とリカバリーに関する情報が非常に充実していて実に面白いです。ただし、どの動画も1時間半~2時半の長い対談なので、最初は少しハードルが高く感じられるかもしれません。特に最近は数十秒のショート動画やツイッターの数行で大まかに伝われば良しとする雰囲気が強いですから。
「各対談1時間半はちょっと長いから、まずは見どころだけまとめた動画を少し見てみたいな」という人には、アディクションの専門家や元依存症者のインタビューの各回のハイライト動画がまとめられたもがあるので、以下に載せますね。案の定というか予想通りというか、私の好きな作家ガボール・マテも登場しています。
私がこの特集にたどり着いたきっかけは、番組冒頭に出演しているスタンフォード大学の精神科教授であり依存症治療センターのチーフのAnna Lembkeの、Rich Rollとの単独のインタビューがとても面白かったので、彼女の名前を検索して出てくる動画をどんどん視聴してい居たら、このハイライト動画を見つけました。
元ファッション誌編集者として有名なDan Peresがオピオイド中毒だったと知って驚き、
The AtlanticやNew York Timesに教育や子育てや児童福祉について寄稿する作家である教師のJessica Laheyのチャーミングさに惹かれ、アメリカよりも子供の飲酒に寛容な欧州のほうがアディクション率が高いと知って驚き、思春期のドーパミン値の低さとドラッグや飲酒行動に関連があることと脳への影響を学び、
自叙伝My Fair Junkyを出版したビバリーヒルズ出身のお嬢様Amy Dresnerのジャンキーの行きつく果てのような放蕩退廃ぶりに唖然とし、富豪の父親にかつて言われた`Stability doesn’t create discipline, discipline creates stability.
`を40代からやり直す真正直さに心を打たれ、「競争じゃないのよ。生きている限り何度でもやり直せばいい」なんていう言葉は言うに値するだけの経験を積んだ人が言わないと、やっぱり説得力がないと痛感し、
好きな作家のGabor Mateの英語は、他のチャンネルでも何度か聞いてみてはいるのですが、やっぱり私はまだ全てを満遍なく理解するほどの聴き取りはできず・・・・・・というオチつきでした(笑)。
RichRollのチャンネルのように、ある一定の長い時間をじっくりと費やして、1つのトピックを対話を通じて深く掘り下げ、意見を交換しながら相違点を見出し、さらに意見を交わしあい理解を深めていく・・・というようなことが、集中力も体力が欠如している人が非常に多くなった現代では、よりハードルが高いかもしれませんね。でも、RichRoll氏のポッドキャストの総ダウンロード数は世界で合計数十億回にも上るそうなので、単純化に流されず、それだけ深く掘り下げて考えることを求めて耳を傾ける人達がいるというのが、またうれしくもあります。