ロレッタブログ

寒がりなのは栄養失調かも? - 2022.12.27

栄養失調の人ほど「寒い」と言っています。ご本人は「冬だから」とか「年のせい」とか言いやすいのですが、ぜひ一度は栄養不足を疑ってみてください。

なぜかというと、栄養不足状態に陥った身体は、自動的に生命維持のために可能な限り少ないエネルギーで細々と生きようとするからです。

要するに、可能な限り新陳代謝を落とした省エネモードにスイッチが変わるのです。新陳代謝がスローダウンするということは、あらゆる機能回復もスローダウンということ。つまり、体温も低くなるんです。体温のみならず、脳も神経も内臓も皮膚もホルモン代謝も、ありとあらゆる全身の機能がスローダウンし、本来あるべき生命体としての機能を落とします。つまり、プライベートでも仕事でも、本来のご自身が発揮できるベストパフォーマンスから、相当落ちてしまっているはずなんです。

私がお客様の月経や、更年期や、食事の内容をよく尋ねることがあるのは、そういうことです。特に最近多いのは、どの企業も少数精鋭の人数で業務を担っているせいか、残業続きによるストレスで通常より栄養の消耗が増していて、全般的なコンディション低下で風邪はひきやすく、常に顔色も悪いけれど、身体活動としては日中の10数時間はただ座っているだけという非常に活動量が少ない状態のため、お腹が空かないので余計に食が細くなる・・・という悪循環です。

ただし、この程度だと(検査の数値が全てではありませんが)会社の健康診断で引っかかるほどでもないんので、本人に危機感が無いことが多い。

でも明らかに、美的にも、哺乳類ヒトとしてのクオリティも非常に低い状態に陥っています。何より恐ろしいのは、この生活はフレイル(虚弱、つまり病気にならないまでも手助けや介護が必要な状態)まっしぐら、そして近い将来はロコモティブシンドローム(要介護や寝たきりになるリスクの高い状態)で要介護の将来が見えているからです。さらにもっとその手前で心配したいのは、万が一大病した時に、栄養失調の本人には治療のダメージから回復するだけの体力も栄養も備わっていないということ。

実際に、筋肉量が多い人ほど回復が早いんです。事故も怪我も手術も、臓器や皮膚や筋膜などの軟部組織が損傷することを意味します。血管も神経も傷つきます。おのずとその傷の修復のために大量のたんぱく質が必要になりますが、術後は食欲が落ちたり食事自体ができなくなったりする人もいますから、十分な栄養補給ができなくなる可能性がある。そのような時でも、筋肉が多い人は自分の筋肉を分解してアミノ酸を作り、ダメージの修復に使うことができるのです。

つまり、栄養失調と運動不足のサイクルに陥ると、病気や怪我の治療から日常生活に万全に復帰するまでに、本人の想像以上に月日を要する・・・ということなんです。自分を変えたいなら飲食の見直しは必須です。

素直に栄養や食事の内容を修正して毎日実践した人ほど、栄養が満たされて「肌がすごくきれいになって、スキンケアの効果がよりわかりやすくなった」「ガサガサに乾燥がちだったのは、化粧品じゃなくて栄養失調だったんですね」「最近あんまり寒くないです」「爪が割れなくなって丈夫になりました」「疲れが残りにくく、とれやすくなりました」「朝スッキリ目が覚めるようになりました」と、口々に言います。やれば自分が良いほうにしか変わらないんだから、やらない方が損ですよね?

特に以下に当てはまる人は、ぜひ食事を見直してみてくださいね!

  • 20~30代なのにスキンケアでは追い付かないほどの乾燥肌も、栄養不足の人が多いです
  • 特に過多月経を放置している人
  • バレエなどの審美系のレッスンを受けていて過剰に食べることを節制している人
  • 残業で夕食を抜かすことが多い人
  • 夜遅くまで飲食していて、朝はぎりぎりまで寝ているので朝食を食べない
  • 普段はほとんど食べないけど、呑み会や食事会の時だけたらふくごちそうやお酒を楽しむ