ロレッタブログ

ジョッキーのトレーニング - 2023.03.24

苦手なエクササイズのHorseBackを先日ご紹介しましたが、そういえば騎手はどんなトレーニングをしているのか、調べてみました。騎乗するには小柄かつ体重が軽量なことが必須条件のはず。体重制限が非常に厳しい世界のはずです。ただし、体幹や四肢の筋肉の質は高い持久力とバランス、コントロールが求められるはずです。

Advanced Ladder Barrel / Horse Back

武豊選手のインタビューを読めば「体をでかくする」トレーニングではなく「コアトレーニング」に重点を置いていることが推測されます。強靭なコアが生み出した力が、まるで鞭のように四肢の末端に伝わる力を介して、手綱をひいたり、馬の上でバランスを保ち続けているのでしょうね。

「カラダ全体を柔軟に動かすことが重要です。そして、手綱は肩甲骨から肩、腕、手を使って操るようにする。たとえば、手綱を押し下げるとき肩甲骨は開くし、逆に引くときは閉じる。カラダの中心から動かすことで、馬に応じられる力が生まれるんです。もちろん、そのためには股関節と同じように、騎手の肩甲骨まわりも柔軟性と筋力が求められます」

「トレーニングはやっています。1日でも休んでしまうと、現状を維持できないと思うし、馬券を買ってくれる人に対して責任もありますから。さぼりたい気持ちは当然湧きますよ。でも、20分でもいいからマシンでランニングという感じで、動くようにしています。ただ、競馬では斤量(馬がレースで背負う重量)が決まっているので、筋肉を増やすようなパワー系のトレーニングは一切やりません

ケアも重要。これもトレーナーさんに頼んだり、自分でも行っています。土・日が競馬開催日で、1日10鞍(10レース)乗るときもある。そうすると、脚は延々と“うさぎ跳び”をやったような状態になる。とくに股関節は常に使うので、カラダの内側にある腸腰筋が硬くなる。重点的にストレッチで伸ばします。とにかく、トップレベルでレースに出場し続けることが、今の明確な目標なんです」

https://tarzanweb.jp/post-265036

トレーニング動画を見たら、なんと1本歯の下駄でスクワットしていました・・・。騎乗中も想像以上に全く体幹が動いていないという超人的な安定感で絶句。

身長170cm、体重50kg、トレーニング頻度は週3~4日、1回約2時間。これ以外の日はみっちり馬に乗ってレースに出場しているようです。歴史に残る驚異的なパフォーマンスとスタミナを36年以上にわたり維持し続ける超人の身体能力は、日々の継続的なトレーニングあってこそ!

その他の武豊騎手のインタビューを読んでも、ご自身がプロデュースした京都市内のジムにはパワープレートやTRXが設置してあったりと、「案の定!!!わかってる!!!」というマシンのラインナップでした。同じパワープレートファンとして、なんだか嬉しくなりました。