ロレッタブログ

「限界論」石川直樹さんと - 2011.11.20

今週も1泊2日の関西出張でした!
甘えん坊のにゃん様は、ちょうどお店の定休日が重なった彼氏に面倒をみてもらって、朝はやくから新幹線です。(丸ノ内線が時間調整でどの駅でも止まるのでかなり焦りましたが・・・)
ひとまず新神戸下車で仕事をすませたら、もう夕方。大阪市内のホテルにチェックインして、夜からまた外出だったので、ルームサービスでしばし休息。
食べ終わったトレイを外に出したら、なんとうっかり自分まで外にでてしまってフロントにヘルプの電話をかけたかんばらさん。(笑)誰かやらかしそうなことを期待を裏切らずことごとくやってしまうのでした。
それから肥後橋へ。今夜のセミナーはこちら。
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「限界論」
宗教人類学者 植島 啓司
写真家 石川 直樹
■講座内容
よくスポーツ選手が自分の限界を感じたと引退するときに口にするけれど、いったいその場合の限界とはどのようなことを指しているのでしょうか。理由がけがや病気なら仕方がないと思いますが、そうじゃない場合にはいったい何が基準となるのでしょう。ましてや知性とか頭の回転のよさとか感受性で勝負する研究者やアーティストの場合はどうでしょう。
2000年北極から南極 を人力踏破、2001年七大陸最高峰登頂を達成した石川直樹氏と宗教人類学者の植島啓司氏による対談を通して、人間のもつ「限界」について考えてみたいと思います。
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10月に読んでいたく感動した一冊。この石川直樹さんとの対談なのです。
しかもかんばらさんと同い年34歳!!
「限界論」というタイトルに、これ以上ない最もふさわしい人物なのではないかと。
だからこそ、より一層ご本人からお話を伺いたい、お会いしたい気持ちが高まったのです。これは行くしかないでしょう!!

当日ブータン国王と同じバンコク経由のタイ航空便で関空まで帰国したという石川さん。
国王なのにチャーター便じゃないところが、より好感が持てる国王。(笑)ロレッタにも先日ブータンにご旅行されたお客様がおられるのですが、男性の民族衣装は着物のようですね。
石川さんのサイトには、一年に一度のお祭り‘ツェチュの日‘の写真日記がありました。
3月号のSPURとJALの機内誌「SKYWARD」12月号に掲載予定らしいです。
エベレストを登って実感したのは、生物として人間は6400m以上の高地では順応できないので、自分の限界は7300mが限界であるということ。夜眠る時も酸素マスクが必要で、食欲も性欲も排泄も、もはや生きるだけで精いっぱいなのでそういう気持ちも感じられないのだそうですよ。排泄は人目もはばからずしてしまうので、人間のいやなところがみえて僕にとってはとてもいやな場所、と語っていました。

エベレストは2回の登頂とはいっても、同行する山岳民族のシェルパ族にはもう20回も登頂している人もいるのだそうで・・・。一番てっぺんの頂上は、畳2畳分くらい。
そして、写真というフレームに切り取られた部分には写らない、例えばテントの隅っこにたまっていた糸くずの事や、この缶詰を食べた等文章で記すことで、旅の記憶を支えているのだそうです。確かに写真もすばらしいれど、断片的なメモや言葉から呼び起される膨大な記憶や映像、というものもありますよね。
そんな話を聞きながら、個人的にとっても気になっていたのは、石川さんのエベレスト持参グッズの「日焼け止め 60+」!!!!
どんな皮膚をしているのかなー、やっぱり日焼け止めなしだと顔の皮はべろべろにむけるんだろうなー、でも塗り直しはできなさそうだし、と興味深々だったのです。完全に職業病です。(笑)
対談の後に質疑応答があったので、すかさず手をあげて質問するかんばらさん。場内の笑いをよんだのはいうまでもありません。でもこういうできるだけくだらない質問がいいと思う。(自画自賛)
一週間くらいで色はさめていくとか、塗り直しはできないけど、塗らないとべろべろにむけて前に大変ったので必要、ビタミンB特にチョコラBBがよかった、などなど。
「どのくらい体重は減るんですか?」と聞くと、「いや、エベレスト登頂しても、そんなに10キロも体重は減らないですよ。」ということでしたが、「体脂肪は一ケタ」!!!!
元々筋肉の比率と重量の占める割合が大きいから、きっとそんなに減らないのかも・・・脂肪は備蓄燃料ですからね。
実際、まじめな対談本や記録本では到底知ることのできなさそうな話題にかんばらさんはとても興味があるのでした。フレームには写らないところ、でしょうか。
その後、購入したこの本↓にサインをしていただきました。
そのときにもすかさず「あ、やっぱりここにはシミが」と指摘するかんばらさん。(笑)

この地球を受け継ぐ者へ―人力地球縦断プロジェクト「P2P」の全記録

P2PとはPole to pole 2000の意。
世界中から選ばれた8人の若者がチームとなり、北極から南極まで人力踏破し、さらに道程で世界中の人々と交わる一大プロジェクトなのです。石川さんは、その話を聞いて即申し込みをしたのだそう。
23歳で初登頂したエベレストの映像と、先日10年ぶりの再登頂の映像とを見ながらの対談。
石川さんの祖父は作家の石川淳さんなのですが、かんばらさんは大学生の頃、講義で「焼け跡のイエス」を論じた憶えがあります。 (うろおぼえですみません)
その文体と、本人の淡々とした喋りが意外すぎるほどのギャップで驚愕したのですが、「人の跡をたどってるだけですからね」って・・・。本当にすごいひとほど謙虚である、と改めて学んだ一夜でした。

前回の名越康文先生のセミナーは、メディアで拝見する淡々とした喋りと生でお会いしたご本人の熱い語りのギャップに激しく驚かされたのですが、それとはまた逆の驚きというか。
「今生きているという冒険」でとても感動した‘スターナビゲーション‘の話や、熱気球が燃料が足りなくなって太平洋に落ちて海水が中に入ってきて徐々に海面が上がっていく(沈んでいるのがわかる)なか、「パナマの貨物船に拾われたんですけどね」と淡々と話す様。
いやいや!!!!あの本を読むと到底そんな風に冷静に話せる事態じゃないですから!!!!とりあえず、みなさまぜひ読んでください。ぜひ、ぜひ。
その後、最終新幹線に向けて淀屋橋までダッシュする石川君を見送りながら、懇親会(という名の吞み会)へ。
ブータン→バンコク→関空→大阪でセミナー→最終で東京、って相当しんどいスケジュールだったのではないかと。
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