ロレッタブログ

【外反母趾手術】術式 - 2022.07.12

ちなみに、私が2018年に両足に受けた外反母趾の術式はシェブロン法+主治医がちょっとアレンジを加えたものでした。偶然にも、あらかじめ勉強していた私の第一希望の術式と一致していて、これはかなり嬉しかったです。


当時は、日本語で「外反母趾 手術」と検索すると、デルモ法という術式がズラズラーっと検索結果に表示されていました。が、私の個人的な意見ではどうも再骨折しやすそうな印象で、矯正法としてはちょっと無理があるような気がするし、母指からしばらく出っぱなしのワイヤーも私のことだからぶつけそうだし・・・という印象でした。

ただし、外反母趾手術と一言でいってもその術式は100個ぐらいあるとわかり、そんなにあるということは「つまり決定打が無い」ともいえるわけですよ。私のこの感想には、初診時に担当してくれた医師も激しく同意してくれました(笑)。術式は重症度や、中足骨の回旋度合いや母指内転筋の拘縮の具合や程度、そして第2足趾(人差し指)と第3足趾(中指)の変形も考慮にいれなければならないはずです。いくつもの骨と靭帯や腱と筋肉から構成された非常に精密な立体構造物ですからね。

とういことで、せめて「オペをするつもりで受診する初回の診察前に、患者なりにざっくりと代表的な術式は理解して臨もう」と私なりに考えて、医学書を何冊も紐解いて勉強しました。これはオンラインで無料公開されているので、ご興味のある方はぜひどうぞ。

■日本整形外科学会診療ガイドライン 外反母趾診療ガイドライン2014 改訂第2版


オースティン法はシェブロン法と同じです。個人的に好みなので、これが受けられてラッキー!(←好みで選ぶものではないけど。(笑))


結果、私のなかで、自分の拇趾の偏移の程度(中度~重度)を考慮し、再骨折率も低そうで、侵襲度もそこまでではなく、術後安静期間も1~2か月程度で、骨のはまり具合も「なんだかよさげな印象」の術式の第1位は、中足骨遠位を切断するシェブロン法(Chevron)になりました。どうです、これ?いいでしょう??


以下の動画は、2つの術式が紹介されています。前半はシェブロン法、後半はスカーフ法。ちなみに、この動画は、手術に使用されるスクリューのメーカーのよう。↓


こちらはエイキン法(Akin)。私としては、この術式は中足骨で切断した骨の接地面積が若干ですが差が出るというのがネックでした。また、当時私が調べた限りでは、あまり日本では見かけないような印象でした。(今はどうなんでしょうね?)↓


ただし、私の個人的な意見ですが、外反母趾の根本解決にはラピダス法の方が好ましいように思います。中足骨の近位で切断するので、確実に矯正できます!実はラピダス法に関しても私は主治医に意見を聞いてみたのですが、曰く「これが適用になるほどの重症度ではまだない」そうです。ちなみに、切断部位も中足骨のシェブロン法やデルモ法のように遠位ではなく近位なので、安静期間や入院期間も長くなると思います。荷重できないからね。で、立体物として考えた場合、これいいですよね~!!↓


他にも、インターネット上では、主に英語の動画になりますが、様々な術式のオペ動画が公開されています。ご自分の手術前に観ると腰が引けてしまう人もいるかもしれませんので、それは個人の裁量にお任せしますが、既に手術を終えて、自分の手術がどんなものだったか知りたいとか、私のように手術の前だろうが後だろうが色々勉強するのが好きな人、知りたがりな人(笑)は、ぜひYouTubeで英語でBunion Suegeryと検索してください。病院のスタッフの皆様に、改めて心から感謝したくなると思います。

【外反母趾手術】 術式の勉強