ロレッタブログ

ついに日本のメディアからもインタビューが! - 2024.03.02

一昨年偶然インタビューを聴いて、以来すっかり私が大ファンになってしまったアンナ・レンブケ教授。

ドーパミンを知り、その扱いに長けることこそが人生を好転させる、と考える私にとって、依存症医学の第一人者であり、スタンフォード大学の依存症医学部門メディカル・ディレクターも務める彼女の「過剰な豊かさこそがストレス源であり、自殺を引き起こす。ドーパミンによるPleasureとPainのバランスを意識的にとることが依存症や中毒から脱する、あるいはそれらの中毒になるリスクを回避するための鍵だ」という主張には深く同意します。

ドーパミン中毒 / アンナ・レンブケ

そんなアンナ教授が、ようやく日本のメディアでも取り上げられました!!というか、気づくのが遅いですよ!前後編合わせても40分以内というショートインタビューなので、内容はかなりさっくりとしていますが、ともあれようやく日本メディアに取りあげてもらえて嬉しいです。

何故私がそんなにドーパミンと依存症に興味があるかというと、周囲を見渡せば、アルコール、むちゃ食い症候群や生活習慣病などの砂糖脂肪中毒、ギャンブル、整形、セックス、買い物などの様々なものに依存気味の人が、少なからずいるからです。

対象を知り、理解するためには、そうした行動に駆り立てる仕組みと物質を知ることが最良と思うので、関連情報はずっと追いかけているのですよね。そういう人達がどういう意図でそれを行っているかというと、「不安を落ち着かせるため」なのですよね。しかしその結果、人生全般がどんどん落ち着かなくなっていく・・・という矛盾が生じているわけです。

女性だと、アルコールや、砂糖脂肪中毒、追っかけ(推し活)が依存対象のビッグ3でしょうか。どれも現実の問題から逃避する手段としては非常に手っ取り早く、ドーパミンを出すから高揚感で楽しい。でも、自分が楽して得たものほど空虚なものはないということも、大人ならわかるはず。問題解決を後回しにすればするほど鬱に陥りやすくなるので、さらに依存物質や行為や関係性に逃避する・・・という悪循環が出来上がります。

依存症に至ると、本人が感情的にとことん懲りるまで止められないもののようですし、「止める」という選択を毎日し続けるのみのようです。ただし依存の程度が「ちょっと依存気味かも」ぐらいなら、アンナ教授の言う通り、本人が変わる決意さえすれば変わることはそんなに難しくありません。

そのためには、自分の人生の退屈さやつまらなさは、自分で選択して変えていくものであり、自分で人生のハンドルを握ることを放棄しておきながら、自分以外の人や物や要素に幸せにしてもらおう、鬱屈した気分を都度上げてもらおうなんて虫の良い考えはさっさと捨てること、も大事だと思います。

物質や関係性や行動と距離の取り方をざっくり2種類に分けて、上手に程よく活用できる人と、依存的にすがりつつ言い訳に逃げる人があるとして、後者に心当たりのある人は「数年後も自分はこのままでいいのかだろうか」と、一度立ち止まって、しばし考えてみましょうよ。

過去のブログ記事でも、さんざんドーパミンと依存症について記しています。「知性の無い人は依存症から脱することはできない」という辛辣な言葉の真意を知りたい方は、1つ目「君は(依存症者だけど)診てあげよう」をぜひどうぞ。

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